統合失調症、男と女で妄想内容は異なる 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/12/13 統合失調症患者において男性と女性で妄想の頻度や妄想内容に違いがあるのかを、オーストリア・インスブルック大学のV Rossler氏らが検討を行った。Fortschritte der Neurologie-Psychiatrie誌2016年11月号の報告。 2008~11年にドイツの精神科病院に入院したすべての統合失調症患者の医療記録を分析した。対象は、統合失調症と診断された妄想型入院患者182例(女性:90例、男性92例)。 主な結果は以下のとおり。 ・男性と女性で妄想の頻度に差は認められなかった。 ・しかし、妄想の内容の分析では、相違が明らかであった。 ・関係妄想を有する女性では、男性と比較し、より頻繁に「監視されている」と感じていた。 ・関係妄想を有する男性は、不特定の人を妄想に巻き込む傾向を示し、より頻繁に「自分のことが話されている」と感じていた。 ・女性における誇大妄想は、より頻繁に、他人との重要な関係に基づいて構成されていた。 関連医療ニュース 統合失調症の妄想低減へ、新たな介入方法 女はビタミンB6、男はビタミンB12でうつリスク低下か 性別で異なる、睡眠障害とうつ病発症の関連:東京医大 (鷹野 敦夫) 【訂正のお知らせ】 本文内に誤りがあったため、一部訂正いたしました(2016年12月13日)。 原著論文はこちら Rössler V, et al. Fortschr Neurol Psychiatr. 2016;84:669-674. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 左室駆出率が保たれた急性心筋梗塞、β遮断薬の長期投与は有効か/NEJM(2024/05/01) olezarsen月1回投与、トリグリセライドを50%減/NEJM(2024/05/01) 日本人不眠症患者におけるレンボレキサント切り替えの有効性と安全性(2024/05/01) 新年度、あなたの医局は増えたor減った?/医師1,000人アンケート(2024/05/01) roflumilast外用薬、慢性尋常性乾癬の長期治療の有用性を確認(2024/05/01) 約90%の心血管疾患患者はナトリウムを摂取し過ぎ(2024/05/01) 使用済みの油を使った揚げ物は脳に悪影響を及ぼす(2024/05/01) レム睡眠行動障害の男女差が明らかに(2024/05/01) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)