日本成人の自殺予防に有効なスクリーニング介入:青森県立保健大 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/03/14 自殺予防にスクリーニング介入が有効であることが示唆されている。しかし、中年期の自殺による死亡など、アウトカム対策への影響について報告された研究はほとんどない。青森県立保健大学の大山 博史氏らは、日本のコニュニティベースにおける介入群と対照群の自殺率の比較を行った。Psychological medicine誌オンライン版2017年2月14日号の報告。 日本のコニュニティベースの介入を行った自治体(介入群)と対照群をマッチさせた準実験的な並列クラスタ設計を用いた(総適格人口:9万人)。介入群の住民には、一般的なうつ病スクリーニングとその後のケアサポートを行った。40~64歳成人を対象に、実施前後4年間の自殺率の変化を、介入群、対照群、全国と比較した。アウトカム発生率比(IRR)の算出には、年齢、性別、相互作用で調整し、混合効果陰性2項回帰モデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・スクリーニングの手続きは52%で行われ、そのうち61%が実施期間中にレスポンスがあった。 ・介入群は、対照群と比較し、自殺率が低下した(IRR:0.57、95%CI:0.41~0.78、F 1,36=12.52、p=0.001)。また、全国と比較し、自殺率が低下した(IRR比:1.64、95%CI:1.16~2.34、F 1,42=8.21、p=0.006)。 ・1次分析結果は、感受性分析により確認された。 ・実施期間中の対照群と比較し、スクリーニングに対するレスポンダー、非レスポンダー共に自殺率が低かった。 著者らは「自殺予防のためのうつ病のスクリーニング介入は、自殺率を低下させるであろう」としている。 関連医療ニュース 双極性障害の自殺企図、“だれ”よりも“いつ”がポイント 自殺予防に求められる、プライマリ・ケア医の役割 うつ病や自殺と脂質レベルとの関連 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Oyama H, et al. Psychol Med. 2017 Feb 14. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 うつ病スクリーニングがたった2つの質問で可能 医療一般 (2017/03/22) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] AD診断のAβPET、センチロイドの適正なカットオフ値は/JAMA(2026/07/28) PSSA菌血症治療の常識は変わるか?(解説:栗原宏氏)(2026/07/28) GPIIb/IIIa阻害薬は、脳出血は心配ない?(解説:後藤信哉氏)(2026/07/28) 加糖飲料によるうつ病リスク、そのメカニズムは?(2026/07/28) 高齢の転移TN乳がん患者におけるSGの有用性~国際共同リアルワールド研究(2026/07/28) 死亡リスクが最も低い気温は?死因・年齢別に検討〜日本含む39ヵ国の研究(2026/07/28) リラグルチドの胃排出遅延は食欲抑制に直接影響せず(2026/07/28) ビタミンA高値は喘息患者の良好な肺機能と関連(2026/07/28) メラトニン、慢性筋骨格系疼痛に鎮痛効果の可能性(2026/07/28) 心筋梗塞を経験した人は認知機能の低下が速い(2026/07/28) [ あわせて読みたい ] ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)