患者とパートナーの仲は腰痛で変わる?

提供元:ケアネット

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公開日:2014/06/13

 

 慢性痛は患者と患者のパートナーとの関係性に、どのような影響を及ぼすのだろうか。英国・キール大学のArani Vivekanantham氏らによる慢性腰痛患者とそのパートナーを対象としたアンケート調査の結果、患者の痛みについて、患者のパートナーがとくにうつ病を有する場合に二人の関係性に質的な影響を及ぼす可能性があることが示唆された。著者は、「診察の際は患者の痛みの背後にある、社会的状況を考慮すべきである」とまとめている。Pain Medicine誌2014年5月号(オンライン版2014年1月21日号)の掲載報告。

 本検討において研究グループは、関係性の質の重要な構成要素である「結束」(一緒に活動すること)、「合意」(愛情、性的関係)、「満足度」(葛藤、後悔)に関する患者のパートナーの評価と、患者の慢性腰痛の強度との関連を明らかにすることを目的とした。

 患者とパートナーとの関係の質(パートナーが評価)、パートナーのうつ病(パートナーが評価)、患者とパートナーとの関係の長さと患者の疼痛強度(患者が評価)について、自己記入式アンケートにて調査した。

 患者のパートナーは71人から回答が得られた。

 主な結果は以下のとおり。

・患者の疼痛強度と、患者のパートナーが評価する患者とパートナーとの関係性の質との間に、重大な結果は認められなかった。
・しかし、パートナーが高度のうつ病の場合、関係性の質に関するパートナーの評価は低かった。
・パートナーのうつ病の影響を調整して解析すると、パートナーの「合意」に関する評価と患者の疼痛強度のレベルは正の関係にあった(β=0.54、95%信頼区間[CI]:0.17~0.90、p<0.01)。

(ケアネット)