スタイルを気にしすぎる女性はうつに注意を 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/04/02 加齢に伴う体型の変化は、女性のボディーイメージの認識に影響を与えるが、中年女性におけるボディーイメージについてはほとんど知られていない。米国・ノースウェスタン大学のKathryn L Jackson氏らは、白人およびアフリカ系アメリカ人の中年女性を対象に、ボディーイメージと抑うつ症状との関連を検討した。Archives of women's mental health誌オンライン版2014年3月13日号の報告。 対象者はシカゴのSWAN(the Study of Women's Health Across the Nation)サイトより抽出した405人。ボディーイメージはスタンカードの評価尺度を用い測定した。抑うつ症状の臨床的に有意なレベルは、CES-D(うつ病自己評価尺度)スコア16点以上と定義した。現状認知、理想的なボディーイメージの認知、実際のサイズ、質問票で得られた体重の満足度や魅力の違いとCES-Dスコア16点以上との関連はロジスティック回帰分析を用い検討を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・63人(15.6%)は抑うつ症状が臨床的に有意なレベルであった。 ・ボディーイメージに不満を持つ女性(オッズ比 1.91、p=0.04)または魅力的でないと感じている女性(オッズ比 7.74、p<0.01)ではCES-Dスコア16点以上の割合が高率で認められた。 ・人種間での有意な差は認められなかった。 ・本研究結果では、BMIによる交絡はみられなかった。 ・低いボディーイメージを有する中年女性では、抑うつ症状が臨床的に有意なレベルである可能性が高いことが示唆された。 関連医療ニュース ロマンチックな恋愛は幸せか不安か 仕事と家庭の両立への悩み、女性ではうつ病リスク うつ病や拒食症の女性における感情調節困難調査 (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Jackson KL, et al. Arch Womens Ment Health. 2014 Mar 13. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 肥満手術、SADI-SはRYGBを凌駕するか/Lancet(2025/09/09) 9月20日・21日、産業保健の最新動向を学ぶ!日本産業保健法学会【ご案内】(2025/09/09) 心房細動と動脈硬化、MRIで異なる脳血管病変示す/ESC2025(2025/09/09) うつ病治療において有酸素運動と組み合わせるべき最適な治療は(2025/09/09) DPP-4阻害薬でコントロール不十分な2型糖尿病にイメグリミン追加が有効~FAMILIAR試験(2025/09/09) 高齢者への不適切処方で全死亡リスク1.3倍、処方漏れで1.8倍(2025/09/09) オメガ3脂肪酸が小児の近視抑制に有効?(2025/09/09) 厳格な血圧コントロールは心臓の健康だけでなく費用対効果も改善(2025/09/09) [ あわせて読みたい ] 『高血圧治療ガイドライン2014』 発刊(2014/04/01) 診療よろず相談TV(2013/10/25) Dr. 倉原の“おどろき”医学論文(2013/08/21) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) “簡単・確実”吸入指導 デバイス別ポイント(2013/12/05) Dr. 坂根のすぐ使える患者指導画集 -糖尿病編-(2013/11/13) さわやま流 音楽的聴診術<下巻>(2013/10/07)