腎性貧血治療剤OMONTYS 米国で販売開始

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2012/04/27

 

 米国Affymax社と武田薬品工業は25日、腎性貧血治療剤OMONTYS(一般名:peginesatide)について、武田薬品の100%子会社である武田ファーマシューティカルズUSAが米国で販売開始したことを発表した。同剤は、米国食品医薬品局(FDA)より2012年3月27日(米国時間)に販売許可を取得している。

 OMONTYSは、成人の透析期患者を対象としたESA(Erythropoiesis Stimulating Agent:赤血球造血刺激因子製剤)製剤として、米国において初めて使用可能となる1ヵ月製剤で、静脈注射または皮下注射によって投与される。

 また、同剤は初めてのPEG化された合成ペプチド製剤のため、ヒトエリスロポエチンに対して配列相同性がない、すなわちアミノ酸の配列が異なるという。本年2月には、武田薬品の100%子会社である武田グローバル研究開発センター(欧州)が欧州医薬品庁(EMA)にも販売許可申請を提出し、当該申請が受理された旨を公表している。