悪名は無名に勝るとはいうけれど…ベンゾジアゼピンの憂鬱(解説:岡村 毅 氏)-479

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2016/02/15

本記事のコメンテーター

岡村 毅( おかむら つよし ) 氏

東京都健康長寿医療センター

上智大学

大正大学

J-CLEAR評議員

これまでに、ベンゾジアゼピンは認知症発症の危険因子であるとする報告がいくつかなされている。しかし、本研究は大規模な前向き調査ではおおむね否定されたという報告である。おおむねというのは、厳密には少量の摂取ではわずかに関連があるが多量の摂取だと関連は消えるという、奇妙な結果だからである。考え方はいろいろあるだろうが、公平に見れば「危険因子とはいえない」となるだろう。

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