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2019-07-22 ~ 2019-07-23

2019/07/23

アカラシアの1次治療、経口内視鏡的筋層切開術が有効/JAMA

 未治療の食道アカラシアの治療において、経口内視鏡的筋層切開術(peroral endoscopic myotomy:POEM)は、内視鏡的バルーン拡張術(pneumatic dilation)に比べ、2年後の治療成功率が有意に高いことが、オランダ・アムステルダム大学のFraukje A. Ponds氏らの検討で示された。研究の成果は、JAMA誌2019年7月9日号に掲載された。症例集積研究により、アカラシアの治療におけるPOEMの良好な結果が報告されている。アカラシアの現在の標準的な1次治療はバルーン拡張術とされ、より侵襲性の高いPOEMや腹腔鏡下 Heller 筋層切開術を1次治療とすることには疑問を呈する意見があり、これらの直接比較には意義があるという。

ジャーナル四天王

非難されても致し方がない偏った論文(解説:野間重孝氏)-1081

今回の論文評では少々極端な意見を申し述べると思うので、もし私の思い違い・読み違いだったとしたら、ご意見を賜りたくお願いしてから本題に入らせていただく。本研究は虚血性心筋障害が疑われる患者に対して高感度トロポニンT/Iが心筋梗塞の正確な診断に利用されうるだけでなく、その予後情報としても利用できることを示そうと行われた研究である。具体的には救急外来受診時すぐに採血された値とその後一定時間をおいてから採血された2回目の採血結果を比較し、初回値だけをみるのではなく、2回目の数値を採血の間隔とも統合してみることにより、より正確な診断のみでなく、その後の心血管イベントの発生リスクまでも予測できるとしたものである。

CLEAR!ジャーナル四天王

高齢者NSCLCの1次治療、カルボプラチン+ペメトレキセドがドセタキセルに非劣性/日本臨床腫瘍学会

 高齢者の進行期非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)に対しては、ドセタキセル単剤(DOC)が標準治療である。一方、カルボプラチン+ペメトレキセドからペメトレキセドの維持療法(CBDCA/PEM)は、その実用性から非扁平上皮NSCLCの1次治療として多く使われており、また高齢者の進行期非扁平上皮NSCLCの第II相試験においても有効性を示している。そのような中、徳島大学の軒原 浩氏らは、第17回日本臨床腫瘍学会学術集会でCBDCA/PEMのDOC単剤治療に対する非劣性を検証するJCOG1201/WJOG7813L試験の結果を発表した。

医療一般

今どきの女性目線を川田アナから学ぶ/日本Men’s Health医学会

 2019年7月13~14日に第19回日本men’s Health医学会が開催。本学会の目玉でもあるトークショーにフリーアナウンサーの川田 裕美氏(株式会社セント・フォース所属)を招き、学会理事長の堀江 重郎氏(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授)と大会長の森下 竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学教授)の3名によるトークで会場内に盛り上がりをみせた。  昭和時代には“タバコ”が男の象徴だったと話す堀江氏と森下氏。禁煙時代を生きる川田氏にとって、理想とする男性像を両氏から質問されると、「過去に吸っていたけれど、“今は止めた”と聞くとステキに感じる」と、禁煙意識をもつ男性に好感を抱くとコメント。

医療一般

乳がん検診への超音波併用のベネフィット、非高濃度乳房でも/日本乳癌学会

 マンモグラフィ検査の限界として、高濃度乳房で腫瘍が発見されにくくなる“マスキング効果”が指摘されている。そのため、「高濃度であれば追加検査を推奨し、非高濃度であれば安心」という論調がある。しかし、少なくとも40代の女性においては、高濃度か非高濃度かによらず、超音波検査の追加によってベネフィットが得られる可能性が示唆されている。第27回日本乳癌学会学術総会にて、東北医科薬科大学医学部・乳腺内分泌外科の鈴木 昭彦氏が、「J-STARTからみたDense Breast対策」と題して講演した。

医療一般

会話ができるソーシャルロボットは入院中の子どもに有益

 歌を歌ったり、一緒にゲームをしたりする“Huggable”と名付けられたテディベア型のソーシャルロボットは、入院中の小児患者の心の癒しになるようだ。米ボストン小児病院の研究チームが行った研究で、最新技術を搭載したソーシャルロボットは、タブレット端末に映し出される“Huggable”やぬいぐるみよりも、3~10歳の小児患者を元気づけ、不安や痛みを軽減するのに有用であることが分かった。この研究の詳細は「Pediatrics」7月1日オンライン版に掲載された。

医療一般

2型糖尿病患者ではレプチン濃度が遠骨皮質骨厚の菲薄化に関連

 日本人の2型糖尿病患者では、肥満度と独立して、血漿レプチン濃度は橈骨遠位端の皮質骨厚と負の関連性を示すが、海綿骨骨密度とは関連性を示さないことが、大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学講師の藏城雅文氏らが実施した横断研究で示された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」5月9日オンライン版に掲載された。  2型糖尿病患者では、骨密度に低下がみられなくても骨折リスクが高まるとされる。一方、骨粗鬆症は交感神経活性と関連することが知られている。さらに、2型糖尿病患者でよくみられる自律神経障害には、血漿レプチンが強く関与する可能性が示唆されている。

医療一般

双極性障害患者における日中の光曝露とうつ症状との関連

 光療法などの人工的な光曝露は、双極性うつ病に有効であるが、双極性障害(BD)患者におけるコントロールされていない日中の光曝露とうつ症状との関連は、明らかとなっていない。藤田医科大学の江崎 悠一氏らは、日常生活におけるBD患者の日中の光曝露とうつ症状との関連について調査を行った。Journal of Psychiatric Research誌2019年9月号の報告。  本研究は、BD患者181例を対象とした横断的研究である。平均日中光強度および照度1,000ルクス以上の総時間を、周囲光を測定するアクチグラフを用いて、7日間連続で測定した。うつ症状はMontgomery Asbergうつ病評価尺度を用いて評価し、8点以上をうつ状態と定義した。

医療一般

2019/07/22

片頭痛の急性期治療、CGRP受容体拮抗薬rimegepantが有効/NEJM

 片頭痛発作の治療において、経口カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬rimegepantはプラセボに比べ、急性期の痛みおよび痛み以外の最も苦痛な症状の改善効果が優れることが、米国・アルベルト・アインシュタイン医学校のRichard B. Lipton氏らの検討で示された。研究の成果は、NEJM誌2019年7月11日号に掲載された。片頭痛の成因には、CGRP受容体の関与が示唆されており、rimegepantは片頭痛の急性期治療に有効である可能性がある。本薬はトリプタンとは作用機序が異なるため、トリプタンに反応しない患者にも有効である可能性があるという。

ジャーナル四天王

砂糖入り飲料、がんのリスク増大/BMJ

 砂糖入り飲料の消費は、全がんおよび乳がんのリスクを増加させ、100%果物ジュースも全がんのリスクと関連することが、フランス・パリ第13大学のEloi Chazelas氏らの調査で明らかとなった。研究の成果は、BMJ誌2019年7月10日号に掲載された。砂糖入り飲料の消費は最近10年で世界的に増加しているという。砂糖入り飲料と肥満リスクには明確な関連が認められ、肥満は多くのがんの強力なリスク因子とされる。  研究グループは、100%果物ジュースを含む砂糖入り飲料および人工甘味料入り飲料と、がんのリスクとの関連の評価を目的とする住民ベースの前向きコホート研究を行った(フランス保健省などの助成による)。

ジャーナル四天王

日本人高齢者の身体能力と認知症発症との関連

 身体能力を評価することは、認知症リスク評価を容易にする可能性がある。しかし、どのような身体能力が認知症発症と最も関連するかについては、明らかとなっていない。国立長寿医療研究センターの土井 剛彦氏らは、日本人高齢者における身体能力と認知症発症との関連について検討を行った。Physical Therapy誌オンライン版2019年6月4日号の報告。  本研究は、地域在住の高齢者を対象としたプロスペクティブ研究である。65歳以上の高齢者1万4,313人のうち、2011~12年に5,104人が研究参加を承諾し、そのうち4,086人(女性の割合:52%、平均年齢72.0歳)が基準を満たしていた。ベースライン時の身体能力として、握力テスト、5回椅子立ち上がりテスト(Five-Times Sit-to-Stand Test:FTSST)、Timed Up & Go Test(TUG)より身体能力レベルを収集した。各テストにおける身体能力レベルは、性別層別四分位値に基づいて、最高レベルのC1から最低レベルのC4に分類した。認知症発症に関する情報は、毎月の医療記録より収集した。

医療一般

前立腺2次がんリスク、重粒子線vs.光子線vs.手術/Lancet Oncol

 前立腺がんに対する重粒子(炭素イオン)線療法の有益性に関するエビデンスが日本発で発信された。量子科学技術研究開発機構(NIRS)のOsama Mohamad氏らによる検討の結果、限局性前立腺がんに対する重粒子線療法は、光子線療法よりも2次がんリスクが低いと思われる所見が示されたという。これまでに、絶対数は少ないが光子線療法は手術療法を受けた患者よりも2次がんリスクが高いことが示されていた。重粒子線療法は、理論的には光子線療法よりも2次がんの誘発リスクは低いが、世界的にオファーが少なく、入手できるデータも1994年以降のものと限定的であり臨床研究が進んでいなかった。

医療一般

アルツハイマー病遺伝子の影響は20代から?

 まだ若い学生でも、鍵をなくしたり、約束をうっかり忘れてしまったりすることはあるが、ほとんどの場合は気にするほどのことではない。しかし、アルツハイマー病の家族歴がある若者に記憶力の低下がみられた場合、深刻な問題の初期症状である可能性も考えられることが、米アリゾナ州フェニックスの遺伝学研究所であるTGenのMatt Huentelman氏らによる研究で示された。この研究結果は「eLife」6月18日オンライン版に発表された。

医療一般

2型糖尿病患者に積極的な降圧治療が有効

 積極的な降圧治療により血圧が130/80mmHg以下に維持されている2型糖尿病患者では、死亡リスクや、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントの発症リスクが低下することが、アイルランド国立大学ゴールウェイ校教授のJohn W. McEvoy氏らの研究から明らかになった。研究の詳細は「Hypertension」6月号に掲載された。  糖尿病患者の降圧目標に関する専門家の意見は分かれている。米国糖尿病協会(ADA)は、治療の負担が過度にならない限り140/90mmHg、高リスクの場合は130/80mmHgを推奨している。一方、米国心臓協会(AHA)および米国心臓病学会(ACC)による2017年のガイドラインは、降圧目標を130/80mmHgとしている。  McEvoy 氏らは、ADVANCE試験に参加した2型糖尿病患者1万948人を対象に、糖尿病患者に対する積極的な降圧治療の有効性と安全性が、ベースライン時の血圧値や心血管疾患リスクに影響されるかどうかを調べた。研究では、参加者をACE阻害薬ペリンドプリルと利尿薬インダパミド併用による積極的な降圧治療群とプラセボ群にランダムに割り付け、比較検討を行った。  4.3年にわたる追跡の結果、ベースライン時の血圧値にかかわらず、積極的な降圧治療群はプラセボ群に比べ、死亡率は14%減少し、主要な血管イベントの発症率は9%減少することが分かった。  この結果を受け、McEvoy氏は「130/80mmHg以下を目標とする積極的な降圧治療の有効性が示された。糖尿病患者の至適血圧に関する専門家の見解は一致していないが、今回の結果はこの混乱を解決するのに役立つだろう」と結論づけている。  140/90mmHgと130/80mmHgの差は小さく見えるかもしれないが、与える影響は大きい。米国では、糖尿病患者の90~95%は2型糖尿病で、その70~80%は高血圧を合併している。さらに、糖尿病患者が心血管疾患で死亡するリスクは糖尿病がない人の2倍であるほか、心筋梗塞を発症するリスクも、心筋梗塞を一度発症した人と同程度である。  一方、この研究には関与していないAHAのEduardo Sanchez氏は、「過去数十年間で虚血性心疾患による死亡率は低下しているのに、一部の患者はこれに逆行する状況にあり、その対策が急務となっている。それには、糖尿病と高血圧を合併している数百万の患者の血圧コントロールが重要なポイントになるだろう。今回の研究により、中等度~高リスクの2型糖尿病患者では、より積極的な降圧治療が有効であることを示す重要なデータがもたらされた」と述べている。 [2019年4月29日/American Heart Association] News covers heart and brain health. Not all views expressed in this story reflect the official position of the American Heart Association. Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org. 利用規定はこちら

医療一般

同僚の評判が悪い執刀医に注意? 術後合併症リスクが高まる可能性

 手術を受ける前には、周りの医師に、執刀医の評判を聞いてみた方がよいかもしれない―。同僚からプロらしからぬ言動についてクレームがあった外科医が執刀した患者は、術後に合併症を起こしやすいという研究結果を、米ヴァンダービルト大学医療センターのWilliamCooper氏らが「JAMA Surgery」6月19日オンライン版に発表した。  この研究は、全米で実施されている手術の質改善プログラム(National Surgical Quality Improvement Program)のデータを用い、2012~2016年に、202人の外科医が執刀した成人患者1万3,653人(平均年齢57歳、女性54%)を対象としたもの。外科医が手術を行う36カ月以前に、「プロらしからぬ振る舞い」について同僚から苦情を受けたか否かで、患者の術後合併症リスクを比較した。なお、苦情の対象とされた言動には、手術室での低レベルかつ危険な医療行為や、同僚に対する失礼な言動などが含まれた。

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