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米国の65歳以上で入院中に集中治療室(ICU)での治療を受け生存退院した人のうち、約4割が3年以内に死亡していたことが報告された。年齢や性別などをマッチした対照群に比べ、そのリスクは約2.4倍だったという。米国コロンビア大学救急部門のHannah Wunsch氏らが、3万5,000人超のICU生存者とその対照群について後ろ向きに調べ明らかにしたもので、JAMA誌2010年3月3日号で発表した。非ICU・入院の対照群、入院の有無を問わない対照群を抽出、3年追跡同研究グループは、米国の高齢者向け公的医療保険「メディケア」加入者のうち、入院中ICUで治療を受け、2003年に生存退院した、3万5,308人を抽出した。その対照群として、年齢・性別・人種などをマッチした、(1)2003年に入院し、ICUでの治療は受けず、生存退院した人(入院対照群)、(2)2003年に最低1回はメディケア支払いによる医療を受けたが、ICUでの治療は受けず、入院の有無も問わない人(一般対照群)――の2つの対照群を抽出した。人工呼吸器を受けたICU生存者、退院後6ヵ月以内の死亡率増大が顕著退院後3年以内の死亡率について比較したところ、ICU群が最も高率で39.5%(1万3,950人)、次いで入院対照群34.5%(1万2,173人)で、補正後ハザード比は1.07(95%信頼区間:1.04~1.10、p