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循環器内科/心臓血管外科の海外論文・最新ニュースアーカイブ

忘れてはいけない日本の貢献(解説:後藤信哉氏)-1254

欧米列強に追い付け追い越せの明治時代の日本の勢いはすさまじかった。国力の勝負としての戦争は歴史に残る。日露戦争はとても互角とは言えない相手に競り勝ち、大東亜戦争も常識的に勝てるはずのない相手と同じ土俵に乗った。医学の世界でも、北里 柴三郎による破傷風の抗毒素血清療法は画期的であった。細菌学における日本の貢献は、その時の経済力から考えると驚異的である。近年はやりの抗凝固薬、抗血栓薬の開発にも日本は画期的役割を果たした。とくに、「止血のための抗線溶薬」となると世界における日本の貢献は突出している。線溶を担うプラスミンの選択的阻害薬トラネキサム酸を開発したのは日本である。「止血薬」となると世界の第1選択はトラネキサム酸である。消化管出血でも、まず安価なトラネキサム酸にて止血を図ろうとするのが世界の標準医療である。

ホルモンの影響による高血圧が見逃されている?

 アルドステロンというホルモンの分泌過剰による高血圧の頻度は、従来考えられていたよりも高いとする論文が、「Annals of Internal Medicine」5月26日オンライン版に掲載された。重度の高血圧患者では約22%、軽症とされるステージ1の高血圧でも約16%にこの疾患が該当するという。  アルドステロンは副腎から分泌されるホルモン。アルドステロンが過剰に分泌されると体内に塩分がたまりやすくなる一方で、血圧を下げるように働くカリウムの排出が促されるため、血圧が上昇する。このような機序により高血圧となる「原発性アルドステロン症」は頻度の低い疾患とされていた。しかし本論文の上席著者である米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のAnand Vaidya氏は、「この疾患はまれであるどころか一般的なものであって、臨床医は考え方を改める必要がある」と指摘している。

高齢でフレイルの高血圧患者でも降圧療法は有用

 健康状態が不良と判定され、フレイルに該当するような高齢高血圧患者であっても、降圧薬服用を順守することで予後が改善する可能性を示唆する論文が「Hypertension」6月8日オンライン版に掲載された。フレイルに該当しない高齢患者では服薬順守によって、より大きなメリットを得られるという。  論文の上席著者であるミラノ・ビコッカ大学(イタリア)のGiuseppe Mancia氏は本研究の目的を、「高齢者に対する降圧療法には全般的な保護効果があることは分かっていた。しかしわれわれは、高血圧以外に多数の疾患を抱え、ランダム化比較試験では通常、対象から除外されるフレイルに該当する人でも、同様の効果があるのか否かに焦点を当てた」と述べている。

「コロナ疲れ」が単なる疲労で済まされない理由

 コロナ禍において、日本でも「コロナ不安」「コロナ疲れ」という言葉がメディアやSNS上で散見される。現在、米国では国民の約半数がこの状況下でメンタルヘルスに支障をきたし、ワシントンポスト紙の調査によれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )流行拡大によるストレスレベルは2009年のリーマン・ショック時よりも高くなっているー。2020年6月18日、2020年度第1回メディアセミナーがWeb開催され、堀江 重郎氏(順天堂大学大学院医学系研究科泌尿器外科学教授/日本抗加齢医学会 理事長)が「Stay Homeのアンチエイジング」と題し、疲れがDNAレベルにもたらす影響やその対策法を語った(主催:日本抗加齢医学会)。

音楽に対する心臓の反応は人それぞれ

 音楽は心拍数に影響するが、ある音楽が心臓にどう影響するかは人によってそれぞれ異なることが、フランス国立科学研究センター(CNRS)のElaine Chew氏らによる小規模研究で示された。この知見は、高血圧や心拍障害などに対する、薬剤を用いない新たな治療法の開発につながり、リラックスすることや注意力維持の助けにもなる可能性があるという。研究結果は、欧州心臓病学会(ESC)の科学的プラットフォームである「EHRA Essentials 4 You」で5月20日に発表された。  音楽に対する身体の反応を調べた過去の研究は、「悲しい」、「楽しい」、「穏やか」、「激しい」の4つのカテゴリーに分類した音楽を参加者に聞かせ、その後の心拍数の変化を測定するというものだった。

小児心臓手術時のデキサメタゾン、重度合併症を抑制せず/JAMA

 人工心肺装置(CPB)を使用する心臓手術を受けた生後12ヵ月以下の乳児において、術中のデキサメタゾン投与はプラセボと比較して、30日以内の重度合併症や死亡のリスクを低減しないことが、ロシア・E. N. Meshalkin国立医療研究センターのVladimir Lomivorotov氏らが実施した「DECISION試験」で示された。研究の詳細は、JAMA誌2020年6月23日号に掲載された。米国のデータでは、1998年以降、CPBを伴う心臓手術を受けた先天性心疾患小児の死亡率は約3%まで低下しているが、重度合併症の発生率は30~40%と、高率のままとされる。CPBによって引き起こされる全身性の炎症反応が臓器機能を低下させ、長期の集中治療室(ICU)入室や、入院の長期化をもたらすことが知られている。この全身性炎症反応や合併症の低減を目的に、コルチコステロイドが広く用いられているが、その臨床的有効性は確実ではないという。

トラネキサム酸、消化管出血による死亡を抑制せず/Lancet

 急性期消化管出血の治療において、トラネキサム酸はプラセボに比べ死亡を抑制せず、静脈血栓塞栓症イベント(深部静脈血栓症または肺塞栓症)の発生率が有意に高いことが、英国・ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のIan Roberts氏らが実施した「HALT-IT試験」で示された。研究の詳細は、Lancet誌2020年6月20日号に掲載された。トラネキサム酸は、外科手術による出血を低減し、外傷患者の出血による死亡を抑制することが知られている。また、本試験開始前のCochraneの系統的レビューとメタ解析(7試験、1,654例)では、消化管出血による死亡を低下させる可能性が示唆されていた(統合リスク比[RR]:0.61、95%信頼区間[CI]:0.42~0.89、p=0.01)。一方、メタ解析に含まれた試験はいずれも小規模でバイアスのリスクがあるため、大規模臨床試験による確証が求められていた。

女性はアスピリンやスタチンの処方が少ない?

 これまでの研究で、二次医療機関で行われている心血管疾患リスク因子に対する薬剤の処方率に男女差が見られることが報告されている。今回、英オックスフォード大学のSanne Peters氏らが行った研究から、プライマリケアの現場においても、男性と比べて女性は、推奨される心疾患や脳卒中の治療薬の処方率が低い可能性があることが分かった。43件の国際的な観察研究をレビューした結果、心疾患や脳卒中のリスク因子を有する女性は、男性よりも低用量アスピリンやスタチン、一部の降圧薬の処方率が低かったという。研究結果の詳細は「Journal of the American Heart Association」5月20日オンライン版に掲載された。

メニューへのカロリー表示が健康や経済にメリット、AHAニュース

 飲食店のメニューにカロリー表示を求める現行の連邦法は、健康的な食事の選択を促し、心血管疾患や糖尿病の患者数の減少に寄与する可能性があるとする研究結果が報告された。このモデリング研究では、人々が飲食店の栄養表示を考慮して注文することによって、2018年から2023年までに心血管疾患を1万4,698件(このうち心血管疾患による死亡は1,575件)、2型糖尿病を2万1,522件回避できると推定された。結果の詳細は米国心臓協会(AHA)が発行する「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」6月4日オンライン版に発表された。

糖尿病、脳卒中、心臓発作後に“賢い戦い”を始めた女性 AHAニュース

 Hyvelle Ferguson-Davisさん(当時41歳)の頭痛が始まったのは、オフィスで書類を整理している最中だった。痛みは刻々と強くなり、目がぼやけて文字を読みづらくなった。「何か嫌なことが起こらなければ良いのだが」と思いながら仕事を終え、まだズキズキする頭痛を抱えたまま自宅へと車を走らせた。「忙しくて病気になってなどいられない」と自分に言い聞かせた。差し当たっては帰宅して夕食の用意をしなければならない。彼女のティーンエージャーの娘が台所に来て何かを問いかけた時、彼女が発した言葉は意味をなしていなかった。娘は伯母に電話をかけて相談し、そのアドバイスに従い救急隊を要請した。やがて救急隊が到着。血圧測定により異常な高血圧が判明し、救急隊員は彼女を病院に搬送しようとした。しかし彼女は拒んだ。「やらなければならないことがたくさん残っていた」からだ。しかし彼女は拒んだ。「やらなければならないことがたくさん残っていた」からだ。