左室駆出率の保たれた心不全に対するセマグルチドとチルゼパチドの比較―大規模エミュレーション研究から(解説:加藤 貴雄 氏)-2027

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2025/11/04

本記事のコメンテーター

加藤 貴雄( かとう たかお ) 氏

京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構 臨床研究推進部 准教授

 本研究は、保険請求データベースを利用して、ランダム化比較試験(セマグルチドのSTEP-HFpEF DM試験とチルゼパチドのSUMMIT試験)の大規模エミュレーションを行った研究で、セマグルチドとチルゼパチドの直接の比較をした点が重要である。エミュレーションとは、「模倣」との意味で、観察データを用いてtarget trialを模倣する手法である。今回のランダム化比較試験2本の組み入れ・除外基準から条件を模倣したものであり、2型糖…

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