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循環器内科/心臓血管外科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:4

衝撃のISCHEMIA:安定冠動脈疾患に対する血行再建は「不要不急」なのか?(解説:中野明彦氏)-1224

安定型狭心症に対する治療戦略は1970年代頃からいろいろな構図で比較されてきた。最初はCABG vs.薬物療法、1990年代はPCI(BMS) vs.CABG、そして2000年代後半からPCI(+OMT)vs.OMT(最適な薬物療法)の議論が展開された。PCI vs.OMTの代表格がCOURAGE試験(n=2,287)1)やBARI-2D(n=2,368)、FAME2試験(n=888)である。とりわけ米国・カナダで行われ、総死亡+非致死性心筋梗塞に有意差なしの結果を伝えたCOURAGE試験のインパクトは大きく、米国ではその後の適性基準見直し(AUC:appropriate use criteria)や待機的PCI数減少につながった。一方COURAGEはBMS時代のデータであり、症例選択基準やPCI精度にバイアスが多いなど議論が沸騰、結局「虚血領域が広ければPCIが勝る」とのサブ解析2)が出て何となく収束した。しかしこの仮説は後に否定され3)、本試験15年後のfollow-up4)も結論に変化はなかった。

心筋梗塞? それとも重度の腹部膨満?

 重度の腹部膨満により心臓が圧迫されると、心臓モニターがST上昇を示し、心筋梗塞と誤認する可能性があるとする症例報告が、「JACC: Case Reports」4月15日オンライン版に掲載された。  この症例は、それまで健康に問題のなかった41歳の男性のもの。この男性は、下肢のむくみ、倦怠感、息切れが3週間続いたため、米南カリフォルニア大学の医師の診察を受けた。男性は集中治療室(ICU)に入室し、その後転移性ホジキンリンパ腫と診断された。

全粒穀物をたくさん食べる人ほど高血圧になりにくい

 玄米など、糠を除去していない全粒穀物の摂取頻度が高いほど高血圧になりにくいことが、日本人対象の研究から明らかになった。国立国際医療研究センター疫学・予防研究部の樫野いく子氏らの研究によるもので、詳細は「Nutrients」3月26日オンライン版に掲載された。  全粒穀物は白米などの精製された穀物よりも健康上の利点が多く、全粒穀物摂取量が高血圧リスクを低下させるとの海外からの報告もある。しかし、日本人は高血圧の頻度が高いにも関わらず全粒穀物の摂取量が世界で最も少ないレベルで、また日本人の全粒穀物摂取量と高血圧リスクを検討した研究データは少ない。

VICTORIA試験を読み解く(解説:安斉俊久氏)-1223

第69回米国心臓病学会年次学術集会は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け開催は見送られたが、心不全増悪の既往を有する心不全患者5,050例を対象として、可溶型グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬の効果をプラセボ群と比較したVICTORIA試験の結果は2020年3月28日にWEB上で公開され、同日、New Engl J Med誌に掲載となった。結論として、左室駆出率(LVEF)が45%未満の症候性慢性心不全において、ガイドラインに準じた治療にsGC刺激薬であるvericiguat(1日1回、10mgまで増量)を追加投与することで、心血管死ならびに心不全入院からなる複合エンドポイントを10%有意に減少させることが明らかになった(35.5% vs.38.5%、ハザード比[HR]0.90、95%信頼区間[CI]0.82~0.98、p=0.02)。ただし、心血管死単独、心不全入院単独では2群間に有意差を認めなかった。全死亡と心不全入院を合わせた複合エンドポイントは、1次エンドポイントと同様にvericiguat群でプラセボ群に比較し、有意に低率であった(HR:0.90、95%CI:0.83~0.98、p=0.02)。また、同薬剤の治療効果は、併用する心不全治療薬に関係なく、一貫して認められ、治験開始時のN末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)値が比較的低値の患者集団においてより有効であった。症候性低血圧や失神などの有害事象に有意差は認めず、従来の治療を行いつつも入院加療あるいは心不全増悪を来した症例に対して、良好な予後改善効果をもたらす新規治療薬として着目されるに至った。また、1件の主要アウトカムイベントを予防するために1年間の治療が必要な症例数(NNT:number needed to treat)は約24例であった。

糖尿病患者はなぜCOVID-19への懸念が大きいのか?

 家族や友人に糖尿病患者がいる人なら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の高リスク者リストの中に、常に糖尿病患者が挙げられていることにお気づきかもしれない。そして「なぜだろう?」と思っていることだろう。  糖尿病患者にとって良いニュースと良くないニュースがある。良いニュースとは、糖尿病があるからといって必ずしもCOVID-19の感染リスクが高いわけではないことだ。良くないニュースとは、COVID-19に感染した場合、重症化するリスクが高いことだ。

RA系阻害薬、COVID-19の重症度に関連みられず/JAMA Cardiol

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院中、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)またはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を服用している高血圧患者が、COVID-19の重症度や死亡リスクを上昇したかどうかを中国・武漢市の華中科技大学のJuyi Li氏らが検討した。その結果、これらのRA系阻害薬の服用はCOVID-19の重症度や死亡率と関連しないことが示唆された。JAMA Cardiology誌オンライン版2020年4月23日号に掲載。  本研究では、2020年1月15日~3月15日に武漢中央病院に入院したCOVID-19患者1,178例を後ろ向きに調査した。

良好な血糖コントロールが脳卒中後の認知機能の維持につながる

 脳梗塞になった後、血糖コントロール次第で認知機能の低下速度を抑えられる可能性を示唆するデータを、テルアビブ大学(イスラエル)のTali Cukierman-Yaffe氏らが報告した。詳細は米国内分泌学会(ENDO2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で開催中止となり、「Journal of the Endocrine Society」3月21日号(special supplemental section)に抄録が掲載された。

RCTの事前登録順守率、インパクトファクターと相関/BMJ

 世界保健機関(WHO)は2008年にヘルシンキ宣言を改訂し、その後2015年に臨床試験登録国際プラットフォームを設置して、臨床試験の事前登録を勧告している。カナダ・トロント総合病院のMustafa Al-Durra氏らによる検討の結果、勧告にのっとり事前登録した試験の割合は、全登録試験の約42%と低いことが明らかになった。無作為化試験(RCT)の事前登録は、試験結果の選択的な報告を減らすものと見なされている。これまで行われた研究では、RCTの事前登録の順守率は低いものでは4%、高いものでは77%と報告されていた。BMJ誌2020年4月14日号掲載の報告。

血圧変動と認知症リスク~コホート研究

 血圧の来院時変動と一般集団における認知症発症率および認知症サブタイプとの関連を調査するため、韓国・Seoul National University HospitalのJung Eun Yoo氏らは、人口ベースのレトロスペクティブコホート研究を実施した。Hypertension誌2020年4月号の報告。  韓国国民健康保険データベースを用いて、2005~12年に3回以上の健康診断を受けた認知症既往歴のない784万4,814例を対象とした。血圧変動性(BPV)は、平均、変動係数、SDとは独立した変動性を用いて測定した。

アスピリンに認知症予防効果なし

 数百万人もの米国人は、心血管疾患予防のために低用量アスピリンを毎日服用しているが、アスピリンを服用しても認知症予防にはつながらない可能性があることが、モナシュ大学(オーストラリア)のJoanne Ryan氏らが実施した大規模なランダム化比較試験(RCT)で示された。プラセボと比べて、アスピリンを服用してもアルツハイマー病などの認知症リスクは低下せず、認知機能の低下も遅らせることができなかったという。研究結果の詳細は「Neurology」3月25日オンライン版に掲載された。