同時多発テロ「9.11」救助隊員、7年後の肺機能

2001年に米国で起きた同時多発テロ「9.11」事件の際、世界貿易センターで救助活動に携わった数千名のニューヨーク市消防局(FDNY)の隊員(消防士・救急医療サービス隊員)は、大量の粉塵に曝されたことによる重大な肺機能低下に至った。米国モンテフィオレ医療センター&アルバート・アインシュタイン医科大学呼吸器病学部門のThomas K. Aldrich氏らは、粉塵曝露の長期の影響を評価しようと、7年後の隊員たちの状況を調査した。結果、大多数がその後も肺機能が回復せず低下した状態のままであることが判明したという。NEJM誌2010年4月8日号掲載より。