心停止ドナー心移植、再拍動・機械灌流なしのREUP法の実用性/JAMA

提供元:ケアネット

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公開日:2026/02/12

 

 循環停止ドナー(DCD)の移植心を、ドナーへの蘇生処置を行わずに摘出するために開発されたrapid recovery with extended ultraoxygenated preservation(REUP)法について、多様なドナーおよびレシピエントの集団において、予想された虚血時間に関係なく、安全性、実現可能性および有効性が実証されたことが、米国・ヴァンダービルト大学医療センターのAaron M. Williams氏らによって報告された。REUP法は、若年ドナー集団(16~30歳)および/または虚血時間が短い移植心(4時間未満)であれば、成人DCD心移植への使用が期待できることが示されていた。結果を踏まえて著者は、「現在のDCD移植心回復戦略はコストが高く複雑であり、また常温局所灌流を巡る倫理的な懸念があることから、REUP法の活用は移植心の有望な調達方法となる可能性がある」とし、「この新たな技術の持続的な発展を支持するさらなる研究が必要である」とまとめている。JAMA誌オンライン版2026年1月26日号掲載の報告。

ドナーの年齢や予想される虚血時間を問わず実現可能かを検証

 研究グループは、成人DCD心移植におけるREUP法の使用が、ドナーの年齢や予想される虚血時間を問わず実現可能であるかをケースシリーズにて評価した。
 対象は、2024年11月~2025年7月に米国の大規模心移植センター1施設で、REUP法を使用した成人DCD心移植を受けた患者であった。
 REUP法は、DCD心臓同種移植の回復に用いられ、摘出前のドナーへの蘇生処置や機械的灌流は行われなかった。
 主要アウトカムは、重篤な原発性移植片機能不全、30日生存率、初回心内膜心筋生検時の急性拒絶反応であった。

ドナーの平均年齢32歳、レシピエントの30日生存率は96%

 24個のREUP適用DCD心が移植された。
 ドナーの平均年齢は32歳、9例(38%)が40歳超であった。レシピエントの50%は、胸骨切開術既往であった。
 ドナー死亡の最初の告知からフラッシュ処置までの平均時間は9分であった。15例(60%)のドナー心は、虚血時間が合計4時間を超えており、1例は8時間であった。
 レシピエントの30日生存率は96%であった。重篤な原発性移植片機能不全は1例(4%)のみで、二次性移植片機能不全は1例(4%)であった。
 初回心内膜心筋生検では、1例(4%)にGrade 2Rの急性細胞性拒絶反応が認められたが、抗体関連型拒絶反応は認められなかった。

(ケアネット)