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fremanezumab、4クラス抵抗性の片頭痛に有効/Lancet

提供元:ケアネット

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公開日:2019/09/04

 

 最大4クラスの予防薬が奏効せず、治療困難な片頭痛患者において、fremanezumabはプラセボに比べ片頭痛の発現を抑制し、忍容性も良好であることが、オランダ・ライデン大学医療センターのMichel D. Ferrari氏らが行ったFOCUS試験で示された。研究の成果は、Lancet誌オンライン版2019年8月16日号に掲載された。カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)またはその受容体を標的とする抗体は、片頭痛発作の予防において有効性が確認されている。fremanezumabは、CGRPの2つのアイソフォームに選択的かつ強力に結合する完全ヒト化モノクローナル抗体である。

2種の投与法とプラセボを比較する無作為化試験
 本研究は、14ヵ国(ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国)の104施設が参加した二重盲検プラセボ対照無作為化第IIIb相試験であり、2017年11月10日~2018年7月6日に患者登録が行われた(Teva Pharmaceuticalsの助成による)。

 対象は、年齢18~70歳、50歳またはそれ以前に片頭痛の診断を受け、12ヵ月以上の片頭痛の既往歴があり、試験登録時に反復性または慢性の片頭痛がみられ、過去10年間に2~4種のクラスの片頭痛予防薬(β遮断薬、抗けいれん薬、三環系抗うつ薬、Ca拮抗薬など)の投与を受けたが、治療に失敗した患者であった。

 被験者は、fremanezumabを3ヵ月に1回皮下投与する群(1ヵ月目:675mg投与、2および3ヵ月目:プラセボ投与)、同薬を毎月1回皮下投与する群(1ヵ月目:反復性は225mg、慢性は675mg投与、2および3ヵ月目:反復性、慢性とも225mg投与)またはプラセボ群に無作為に割り付けられ、12週の治療が行われた。

 有効性の主要アウトカムは、12週の治療期間における、1ヵ月間に片頭痛が発現した平均日数のベースラインからの変化とした。

中等度以上の頭痛や急性期治療薬の使用も少ない
 838例が登録され、3ヵ月投与群に276例、毎月投与群に283例、プラセボ群には279例が割り付けられた。全体の平均年齢は46.2歳(SD 11.0)、700例(84%)が女性、786例(94%)が白人であった。

 片頭痛の診断からの平均経過期間は24.2年(SD 13.4)であり、慢性片頭痛(509例[61%])が反復性片頭痛(329例[39%])よりも多かった。無効であった片頭痛予防薬のクラスは、β遮断薬、抗けいれん薬、三環系抗うつ薬の割合が高かった。

 12週の治療期間における、1ヵ月間に片頭痛が発現した平均日数のベースラインからの変化は、プラセボ群(最小二乗平均[LSM]:-0.6[SE 0.3])と比較して、3ヵ月投与群(LSM:-3.7[0.3]、プラセボ群とのLSMの差:-3.1、95%信頼区間[CI]:-3.8~-2.4、p<0.0001)および毎月投与群(LSM:-4.1[0.34]、プラセボ群とのLSMの差:-3.5、95%CI:-4.2~-2.8、p<0.0001)が、いずれも有意に低下した。

 12週における、1ヵ月間に中等度以上の頭痛が発現した平均日数のベースラインからの変化についても、プラセボ群に比べ3ヵ月投与群(プラセボ群とのLSMの差:-3.2、95%CI:-3.9~-2.5、p<0.0001)および毎月投与群(プラセボ群とのLSMの差:-3.6、95%CI:-4.3~-2.9、p<0.0001)が、いずれも有意に低下した。

 また、fremanezumabの両投与群はプラセボ群との比較において、あらゆる急性期治療薬の1ヵ月間の平均使用日数がベースラインから有意に短縮し(3ヵ月群:プラセボ群とのLSMの差:-3.1、95%CI:-3.8~-2.4、p<0.0001、毎月群:-3.4、-4.0~-2.7、p<0.0001)、同様に片頭痛に特異的な急性期治療薬(トリプタン、エルゴット化合物)についても有意な短縮が認められた(3ヵ月群、毎月群とも、p<0.0001)。

 1件以上の有害事象(3ヵ月群55%、毎月群45%、プラセボ群48%)、1件以上の重篤な有害事象(<1%、1%、1%)、投与中止の原因となった有害事象(<1%、1%、1%)の頻度は、3群でほぼ同等であった。頻度の高い有害事象は、注射部位紅斑(7%、6%、5%)、注射部位硬結(4%、5%、4%)、注射部位疼痛(4%、3%、3%)、鼻咽頭炎(5%、2%、4%)などであった。

 著者は、「プラセボと比較した治療効果は、患者の重症度が高かったにもかかわらず、あるいはおそらくその結果として、これまでに行われたfremanezumabや他の片頭痛予防薬の研究に比べて高かった」としている。

(医学ライター 菅野 守)