認知症リスク低下と関連する野菜の種類は?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/12

 

 野菜や果物の総摂取量および摂取する野菜や果物の種類と認知症との関連を示すエビデンスは、依然として限られている。中国・浙江大学のLiyan Huang氏らは、3つのプロスペクティブコホート研究およびメタ解析を用い、野菜や果物の総摂取量およびサブグループ別の摂取量と認知症リスクとの関連を検討した。The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版2026年6月27日号の報告。

 本研究は、Health and Retirement Study (HRS)、Framingham Heart Study Offspring Cohort (FOS)、Whitehall II Study (WHII)のデータを用いて実施した。1日平均の野菜や果物の総摂取量および7つのサブグループの摂取量は、食物摂取頻度調査票を用いて評価した。認知症発症は、各コホート独自の定義に基づき特定した。Cox回帰モデルを用いて、ハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)を推定した。また、本研究の結果と過去の13件のコホート研究の知見を統合したメタ解析も実施した。

 主な結果は以下のとおり。

・45歳以上の参加者1万8,339人(HRS:6,750人、FOS:3,068人、WHII:8,521人)を対象とし、平均7~13年間のフォローアップ期間中に936例の認知症発症が確認された。
・多変量調整後、野菜や果物の総摂取量において、摂取量が最も少ない群(第1三分位)と比較し、最も多い群(第3三分位)では、認知症リスクが低いことが示された(第3三分位vs.第1三分位のHR:0.74、95%CI:0.61~0.89、p-trend=0.165)。
・さらに、緑黄色野菜の摂取において、予防的な関連が認められた(1サービング増加当たりの統合HR:0.82、95%CI:0.70~0.96、p-trend=0.015)。
・その他の野菜または果物のサブグループについては、有意な統合関連は認められなかった。
・22万2,108人の参加者を対象としたメタ解析の結果、野菜や果物の摂取量が多いことは、摂取量が少ない場合と比較し、認知症リスクの低下と関連していることが示された(摂取量最多群と最小群の比較における統合HR:0.80、95%CI:0.71~0.91)。
・野菜の摂取量(統合HR:0.87、95%CI:0.82~0.92)および果物の摂取量(統合HR:0.90、95%CI:0.85~0.95)についても、同様に有意な負の関連が認められた。

 著者らは「本研究結果は、野菜や果物の摂取と認知症リスクとの間に負の関連があることを裏付けるものである。今後、特定のサブグループを対象としたさらなる研究が求められる」としている。

(鷹野 敦夫)