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時間制限食は肥満や糖尿病患者の食行動に影響するか

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/24

 

 近年、時間制限食(TRE)は減量や心代謝系疾患リスクの改善に寄与するとして注目を集めているが、糖尿病や肥満患者の食欲などにどのような影響を与えるだろうか。このテーマについて、米国・ジョンズ・ホプキンス大学医学部のDaisy Duan氏らの研究グループは、TREと通常の食事パターン(UEP)を比較する試験の事後解析を行い、いずれも緩やかな減量に伴って食行動が改善することが示唆された。Obesity誌オンライン版2026年7月27日号に掲載の報告。

TREは食行動に影響を与えるか

 研究グループは、肥満かつ糖尿病予備群または食事療法で管理されている2型糖尿病の成人を対象に、10時間のTREと16時間のUEPを比較するTRIM(Time-Restricted Intake of Meals)試験を行った。事後解析でTREが食行動、食欲関連ホルモン、および炎症マーカーに及ぼす影響を検討した。参加者は「3因子食行動質問票(TFEQ:食事制限、脱抑制、空腹感)」に回答し、介入前後に空腹時血液サンプル(レプチン、アディポネクチン、CRP、コルチゾール、sRAGE)を測定した。グレリンは75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)中に測定された。群内および群間差の検討には、ウィルコクソン符号付順位検定およびマン・ホイットニーのU検定を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・39例(TRE群19例、UEP群20例)を解析対象とした。
・平均年齢は60±7歳、BMIは35.2±6.0だった。
・減量幅はTRE群で2.7%、UEP群で2.5%と両群で同程度だった。
・両群とも食事制限の傾向が高まり、脱抑制と空腹感は低下した。
・食行動、食欲関連ホルモン、炎症マーカーにおいて、統計学的に有意な群間差は認められなかった。

 研究グループは、これらの結果から「10時間TREと16時間UEPは、いずれも緩やかかつ同程度の減量に伴い、食行動の改善を促進した。臨床的に意義のある差が存在するかどうかの確認には、より大規模な前向き研究が必要である」と結論付けている。

(ケアネット 稲川 進)