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PSMA陽性前立腺がん、177Lu-PSMA-617併用が有用(PSMAddition試験)/Lancet

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/24

 

 PSMA陽性の転移のあるホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)患者において、177Lu-PSMA-617(ルテチウム[177Lu]ビピボチドテトラキセタン)を、標準治療のアンドロゲン除去療法(ADT)+アンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)併用に追加することで、画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)が延長した。米国・Weill Cornell MedicineのScott T. Tagawa氏らPSMAddition Investigatorsが、世界20ヵ国169施設で実施している第III相無作為化非盲検優越性試験「PSMAddition試験」の中間解析結果を報告した。著者は、「有害事象の発生割合は高かったものの、177Lu-PSMA-617と標準治療の併用に関連する新たな安全性の懸念は認められなかったことから、177Lu-PSMA-617の追加はmHSPCに対する新たな治療選択肢となりうる」とまとめている。Lancet誌オンライン版2026年8月6日号掲載の報告。

177Lu-PSMA-617+標準治療(ADT+ARPI)vs.標準治療でrPFSを評価

 PSMAddition試験の対象は、CT、MRIまたは骨シンチグラフィにより診断されたmHSPCで、1つ以上の遠隔転移病変が中央読影による[68Ga]Ga-PSMA-11 PETスキャンで確認された(PSMA陽性)、未治療または治療歴が最小限の成人患者であった。

 治療歴が最小限とは、転移のある前立腺がんに対するADTまたはARPIあるいはそれらの併用の投与期間が45日以内である場合、または局所病変に対し術前補助療法または術後補助療法としてADTを受けたが病勢進行がみられず12ヵ月以上中止している場合とされた。

 研究グループは、適格患者をADT+ARPIに177Lu-PSMA-617(7.4GBq[200mCi]±10%を6週間間隔で最大6サイクル静脈内投与)を追加する177Lu-PSMA-617群、またはADT+ARPIのみ(標準治療群)のいずれかに、1対1の割合で無作為に割り付けた。

 ADTおよびARPIは、各地域の承認状況に応じて治験責任医師が選択し、添付文書に従って投与された。標準治療群の患者で、盲検下独立中央判定により画像上の病勢進行が確認された場合は、177Lu-PSMA-617群へのクロスオーバーを可とした。

 主要評価項目はrPFS(PCWG3 modified RECIST v1.1に基づく盲検下独立中央判定)、重要な副次評価項目は全生存期間で、その他の副次評価項目には安全性および忍容性が含まれた。

 本報告では、ITT集団(無作為化された全患者)におけるrPFSに関する第2回中間解析の結果が報告された(データカットオフ日:2025年1月13日)。

rPFSのハザード比は0.72

 2021年6月15日~2023年7月25日に、1,529例がスクリーニングを受け、このうち1,144例が無作為化された(各群572例、年齢中央値:68.0歳[四分位範囲[IQR]:62.0~73.0])。

 第2回中間解析(無作為化からデータカットオフまでの追跡期間中央値23.6ヵ月[IQR:20.3~29.2]、rPFSの追跡期間中央値19.6ヵ月[IQR:14.0~24.1])において、画像診断に基づく病勢進行または死亡の発生率は、177Lu-PSMA-617群24%(139/572例)、標準治療群30%(172/572例)であり(ハザード比:0.72、95%信頼区間:0.58~0.90、p=0.0021、rPFSは両群とも中央値に未到達)、第2回中間解析において主要評価項目が達成された(有意水準p=0.0092)。

 Grade3以上の有害事象は、177Lu-PSMA-617群で51%(286/564例)、標準治療群で43%(243/565例)に、重篤な有害事象はそれぞれ32%(180/564例)、29%(162/565例)に認められ、177Lu-PSMA-617に関連すると判定された重篤な有害事象は17例(3%)であった。

 177Lu-PSMA-617群で最も発現頻度が高かった有害事象は口渇(258例、46%)であったが、いずれもGrade1または2であり重篤な事象はなかった。そのほかの主な有害事象は、疲労、悪心、ほてり、貧血などであった。

(ケアネット)