アルツハイマー病に対するアーモンド効果、その結果は?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/06/15

 

 アーモンドは、脳の強壮や記憶力向上において、ペルシャ医学でたびたび推奨されている。また、いくつかのエビデンスにおいても、アーモンドの記憶力への効果が裏付けられている。イラン・Iran University of Medical SciencesのMohsen Mohajeri氏らは、アルツハイマー病患者におけるアーモンドの記憶力および認知機能への影響を評価するため、ランダム化比較試験を実施した。Avicenna Journal of Phytomedicine誌2026年3・4月号の報告。

 本ランダム化比較試験では、軽〜中等度の認知機能障害を有するアルツハイマー病患者60例を対象に、アーモンド摂取群(1日10gの粉末スイートアーモンドと小さじ1杯の粉末ロックキャンディを既存の処方薬に加えて摂取)または対照群(既存の処方薬を継続)にランダムに割り付け、3ヵ月間フォローアップを行った。研究開始時と終了時にミニメンタルステート検査(MMSE)、モントリオール認知評価(MoCA)、臨床認知症評価尺度(CDR)、認知症機能評価別病期分類(FAST)の各質問票による評価を行った。睡眠の質は、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・各群30例が研究を完了し、分析対象に含めた。
・年齢は、アーモンド摂取群で71.86±8.04歳、対照群で71.3±7.18歳(p=0.775)。
・記憶障害の持続期間は、アーモンド摂取群で2.8±0.92ヵ月、対照群で3±1.2ヵ月であった(p=0.473)。
・アーモンド摂取群では、対照群と比較し、MMSEの見当識尺度(p=0.024)、MoCA(p=0.001)、MoCAの記憶尺度(p=0.005)、FAST(p=0.032)、PSQI(p<0.001)の有意な改善が認められた。

 著者らは「アーモンドは、アルツハイマー病患者の記憶力と睡眠の改善に有効な介入となる可能性が示された。より大規模なサンプル、より長期のフォローアップ期間、異なる対照群を用いた研究の実施が、今後推奨される」としている。

(鷹野 敦夫)