再発・難治性多発性骨髄腫に対する、週2回の経口プロテアソーム阻害薬イキサゾミブ、ポマリドミド、デキサメタゾンを併用した全経口(all-oral)レジメンの第I/II相用量漸増・拡大試験の結果を、米国・Dana-Farber Cancer InstituteのOmar Nadeem氏らが報告した。本レジメンは良好な忍容性と高い有効性を示し、実臨床における高い利便性と有用性を持つ可能性が示唆された。Haematologica誌オンライン版2026年5月28日号に掲載。
プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiD)、デキサメタゾンを組み合わせた3剤併用療法は、再発・難治性多発性骨髄腫患者に有効な治療選択肢である。すべて経口剤で構成される治療法は、従来の注射剤を含む治療法に比べて実臨床での実施可能性や利便性が高いと考えられている。本試験は、再発・難治性多発性骨髄腫50例を対象に実施された。21日を1サイクルとし、イキサゾミブ(3mgまたは4mg、各サイクルの1、4、8、11日目)、ポマリドミド(2mg、3mg、または4mg、1〜14日目)、デキサメタゾン(12mgまたは8mg、イキサゾミブ投与日およびその翌日)が投与された。前治療歴の中央値は2ラインで、98.0%がレナリドミド、88.0%がボルテゾミブの治療歴があった。第II相試験推奨用量は、最高用量レベルであるイキサゾミブ4mg+ポマリドミド4mgで、治療サイクル数の中央値は11サイクルであった。
主な結果は以下のとおり。
・用量漸増期において、2例の用量制限毒性(Grade3の上気道感染症、Grade3の好中球減少症)が報告された。
・頻度の高かった毒性(全Grade/Grade3/Grade4)は、好中球減少症(76.0%/22.0%/4.0%)、血小板減少症(70.0%/8.0%/8.0%)、白血球減少症(68.0%/22.0%/0%)、疲労(52.0%/4.0%/0%)、貧血(46.0%/2.0%/0%)であった。
・全50例における全奏効率(ORR)は60.0%(VGPR以上24.0%)であり、奏効期間(DoR)中央値は18.0ヵ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は13.9ヵ月、3年全生存(OS)率は85.2%であった。
・第II相推奨用量で治療を受けた38例におけるORRは65.8%(VGPR以上28.9%)であり、DoR中央値は19.3ヵ月、PFS中央値は17.8ヵ月、3年OS率は80.3%であった。
(ケアネット 金沢 浩子)