日本の65歳以上のホルモン受容体陽性(HR+)/HER2陰性(HER2-)進行乳がん患者において、パルボシクリブと内分泌療法併用の有効性は、65歳未満と同等であることがリアルワールドデータで示された。昭和医科大学の増田 紘子氏らは、P-BRIDGE試験の年齢群別サブグループ解析結果を、Breast Cancer誌オンライン版2月11日号に報告した。
P-BRIDGE試験は、日本国内で2017~20年に1次または2次治療としてパルボシクリブ+内分泌療法を開始したHR+/HER2-進行乳がん患者693例が組み入れられた多施設共同観察研究。治療転帰および治療パターンを年齢群別(65歳未満、65歳以上75歳未満、75歳以上)に評価した。
主な結果は以下のとおり。
・1次治療としてパルボシクリブ+内分泌療法を受けた426例のうち、65歳未満、65歳以上75歳未満、および75歳以上の患者はそれぞれ266例、118例、および42例であった。
・パルボシクリブを125mgで開始した患者の割合は、65歳未満(95.5%)および65歳以上75歳未満(88.1%)の患者と比較して、75歳以上の患者で低かった(64.3%)。
・75歳以上の患者では、ほかの年齢層と比較して、有害事象によりパルボシクリブを投与中止した患者が多かった。
・リアルワールドにおける無増悪生存期間(PFS)の中央値(95%信頼区間)は、65歳未満、65歳以上75歳未満、および75歳以上の年齢群でそれぞれ24.5ヵ月(18.2~30.4)、25.7ヵ月(16.8~36.7)、および45.4ヵ月(20.4~52.4)であった。
・リアルワールドにおける全生存期間の中央値(95%信頼区間)は、それぞれ68.2ヵ月(65.0~NR)、NR(56.3~NR)、および68.0ヵ月(45.8~NR)であった。
著者らは今回の結果について、高齢者を含むすべての患者にとってパルボシクリブと内分泌療法の併用が有用な治療選択肢であることを支持する一方で、とくに高齢患者においては、綿密なモニタリングと個別化された治療戦略の必要性を強調するものとしている。
(ケアネット 遊佐 なつみ)