重症円形脱毛症、別のJAK阻害薬への切り替えが約半数の患者で有効

提供元:ケアネット

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公開日:2026/02/16

 

 JAK阻害薬は円形脱毛症治療に大きな変化をもたらしたが、すべての患者が初期治療に反応するわけではなく、治療抵抗性の円形脱毛症におけるJAK阻害薬の切り替えの有用性は、十分に研究されていない。米国・Lahey Hospital & Medical CenterのAubrey Martin氏らによる多施設共同後ろ向き研究の結果、約半数の患者で2剤目のJAK阻害薬により重症度が改善した。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2026年1月30日号の報告。

 本多施設共同後ろ向き研究では、6ヵ月間以上の治療期間を経て経口JAK阻害薬の切り替えを行った重症円形脱毛症患者108例を対象として解析を実施。治療反応性はSeverity of Alopecia Tool(SALT)を用いて評価した。2剤目のJAK阻害薬に対する効果予測因子を特定するために、多変量ロジスティック回帰分析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・48.8%の患者が2剤目のJAK阻害薬によりSALTスコア20以下を達成し、32.6%がSALTスコア10以下を達成した。
・3剤目のJAK阻害薬を投与された患者24例のうち、52.4%がSALTスコア20以下を達成し、38.1%がSALTスコア10以下を達成した。
・1剤目のJAK阻害薬に反応を示した患者は、2剤目にも反応する可能性が高かった(オッズ比:3.33、95%信頼区間:1.22~9.68、p=0.022)。
・有害事象は軽度であり、過去の報告と一致していた。

 著者らは、「JAK阻害薬間の切り替えは、重症円形脱毛症患者、とくに先行するJAK阻害薬に反応を示した患者にとって、有用な戦略であると考えられる」とし、「前治療への反応性は、治療シークエンスを決定する際の一助となる可能性がある」とまとめている。

(ケアネット 遊佐 なつみ)