日本の帯状疱疹罹患率、約10年で増加

提供元:ケアネット

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公開日:2026/02/12

 

 日本における帯状疱疹罹患率は2014年以降の約10年間で増加傾向にあり、罹患率は加齢に伴い増加することが明らかになった。自治医科大学の片山 真穂氏らが、日本のレセプトデータベースを用いた大規模解析の結果を、BMC Infectious Diseases誌2026年1月10日号に報告した。
 本研究では、2014年4月~2023年3月の帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の標準化罹患率を検討するため、日本のレセプトデータベース(DeSCデータベース、約1,250万人のデータを含む)を用いた大規模解析を実施した。帯状疱疹発症後の入院および帯状疱疹後神経痛のリスクを評価するとともに、国のサーベイランスデータを用いて水痘罹患率の解析も行った。

 主な結果は以下のとおり。

・2014年4月~2023年3月、69万2,502人における72万7,117件の帯状疱疹エピソードを特定した。このうち、9万6,450人(13.9%)で9万9,153件の帯状疱疹後神経痛エピソードが確認された。
・標準化罹患率は、帯状疱疹が1,000人年当たり9.58、帯状疱疹後神経痛が1.00であった。
・2014~23年にかけて帯状疱疹の標準化罹患率は増加しており、推定年間変化率は帯状疱疹で1.16%(95%信頼区間:0.52~2.00)、帯状疱疹後神経痛で0.99%(同:0.09~3.04)であった。
・帯状疱疹の標準化罹患率は加齢に伴い増加し、40~49歳では7.17、50~59歳では9.73、60~69歳では13.96、70~79歳では17.99、80歳以上では18.81であった。
・加齢の影響は帯状疱疹後神経痛においてより顕著であり、同年齢群における標準化罹患率はそれぞれ0.37、0.78、1.78、2.97、および2.98であった。
・帯状疱疹発症後の入院および帯状疱疹後神経痛の発生割合はそれぞれ4.8%および10.4%であり、70歳以上の群では50~59歳の群と比較して、リスク比が約2~3倍高かった。
・帯状疱疹の罹患率は夏季に高かったが、水痘罹患率との関連はほぼ認められなかった。

(ケアネット 遊佐 なつみ)