未治療および再発・難治性CLL/SLLへのピルトブルチニブ、イブルチニブと直接比較(BRUIN-CLL-314)/JCO

提供元:ケアネット

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公開日:2025/12/10

 

 BTK阻害薬投与歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者(未治療および再発・難治性症例)に対して、非共有結合型BTK阻害薬ピルトブルチニブを共有結合型BTK阻害薬イブルチニブと直接比較した無作為化比較試験で、全奏効率(ORR)についてピルトブルチニブがイブルチニブに非劣性を示したことを、米国・The Ohio State University Comprehensive Cancer CenterのJennifer A. Woyach氏らが報告した。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2025年12月7月号に掲載。

 本試験では、662例を1:1の比率でピルトブルチニブ群またはイブルチニブ群に無作為に割り付けた。すべての患者にBTK阻害薬投与歴はなかった。主要評価項目は、ITT集団および再発・難治性症例における独立審査委員会(IRC)評価によるORRであった。

 主な結果は以下のとおり。

・主要評価項目であるORRは、ITT集団においてピルトブルチニブ群が87.0%(95%信頼区間[CI]:82.9~90.4)、イブルチニブ群が78.5%(95%CI:73.7~82.9)で、ORR比は1.11(95%CI:1.03~1.19、両側検定のp<0.0001)であった。再発・難治性症例(437例)では、ピルトブルチニブ群が84.0%(95%CI:78.5~88.6)、イブルチニブ群が74.8%(95%CI:68.5~80.4)で、ORR比が1.12(95%CI:1.02~1.24、両側検定のp<0.0001)であった。未治療症例(225例)では、IRCによるORRはピルトブルチニブ群で92.9%(95%CI:86.4~96.9)、イブルチニブ群で85.8%(95%CI:78.0~91.7)であった。治験責任医師評価によるORR結果も同様であった。
・治験責任医師評価による無増悪生存期間(PFS)は、ITT集団(ハザード比[HR]:0.57、95%CI:0.39~0.83)、再発・難治性症例(HR:0.73、95%CI:0.47~1.13)、未治療症例(HR:0.24、95%CI:0.10~0.59)において、ピルトブルチニブ群が優位であった。
・心血管系有害事象(心房細動/粗動および高血圧)の発現率はピルトブルチニブ群のほうが低かった。

(ケアネット 金沢 浩子)