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治療後SBPが130mmHg未満の場合、最適なDBPは?

提供元:ケアネット

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公開日:2021/02/23

 

 拡張期血圧(DBP)が低過ぎると心血管イベントが高まる事象(拡張期血圧のJ型現象)が報告されているが、現在の米国のガイドラインでは、DBPの下限については言及していない。今回、中国・Beijing University of Chinese MedicineのJingen Li氏らが、SPRINT試験およびACCORD-BP試験の7,515例を対象にコホート研究を実施した結果、治療後の収縮期血圧(SBP)が130mmHg未満の患者においてDBPのJ型現象が認められ、心血管イベントリスクはDBPが60mmHg未満で高く、70〜80mmHgで最も低いことが示された。JAMA Network Open誌2021年2月17日号に掲載。

 本研究は、SPRINTおよびACCORD-BP試験において、厳格もしくは標準的な血圧管理に無作為化されSBP 130mmHg未満を達成した患者で、心血管リスクが高い患者のデータを分析した。データは2010年10月~2015年8月(SPRINT)および1999年9月~2009年6月(ACCORD-BP)に収集し、2020年1月~5月に解析した。治療後のDBTについて、60mmHg未満、60mmHg以上70mmHg未満、70mmHg以上80mmHg未満、80mmHg以上で分けた。1次アウトカムは全死因死亡・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中の複合、2次アウトカムは、心血管死・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中を含む複合心血管アウトカムなどであった。

 主な結果は以下のとおり。

・計7,515例(平均年齢[SD]:65.6歳[8.7]、男性:4,553例[60.6%])を分析した。
・1次アウトカム、複合心血管アウトカム、非致死的心筋梗塞、心血管死について、DBP 70〜80mmHgが最もリスクが低かった。
・平均DBT 60mmHg未満は、1次アウトカム(ハザード比[HR]:1.46、95%信頼区間[CI]:1.13~1.90、p=0.004)、複合心血管アウトカム(HR:1.74、95%CI:1.26~2.41、p=0.001)、非致死的心筋梗塞(HR:1.73、95%CI:1.15~2.59、p=0.008)、非致死的脳卒中(HR:2.67、95%CI:1.26~5.63、p=0.01)と関連していた。

(ケアネット 金沢 浩子)