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肥満や過体重は、双極性障害患者で非常に多く認められており、身体的な問題だけでなく精神疾患の発症リスクにも影響を及ぼす。藤田医科大学の江崎 悠一氏らは、双極性障害患者における寝室の夜間光曝露と肥満との関係を明らかにするため、横断的研究を行った。Physiology & Behavior誌オンライン版2020年12月8日号の報告。
対象は、双極性障害患者200例。就寝時から起床時までの寝室の光度は、携帯型光度計を用いて7夜連続で測定した。自己申告による身長と体重のデータよりBMIを測定し、BMI25kg/m2以上を肥満と定義した。
主な結果は以下のとおり。
・肥満の有病率は、44%であった。
・年齢、性別、向精神薬の使用、睡眠パラメータ、身体活動で調整後のロジスティック回帰分析では、肥満のオッズ比(OR)が、平均光度3ルクス未満の群(88例)よりも、3ルクス以上の群(112例)において有意に高かった(OR:2.13、95%信頼区間:1.19~4.21、p=0.01)。
・平均光度3ルクス以上の群は、3ルクス未満の群よりも、体重(調整後平均:68.7kg vs.64.4kg、p=0.03)およびBMI(調整後平均:25.6kg/m2 vs.24.2kg/m2、p=0.04)が有意に高かった。
著者らは「双極性障害患者における寝室の夜間光曝露と肥満との間に有意な関連が観察された。この関連性を明らかにするためには、さらなる長期的な調査が必要とされる」としている。
(鷹野 敦夫)
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