約6割が第3波の原因はGo to関係と回答/アイスタット

提供元:ケアネット

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公開日:2020/12/02

 

 冬の到来を迎え新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、いわゆる「第3波」への対応が早急に模索されるとともに、全国的な感染患者、陽性者の増加が懸念されている。

 株式会社アイスタット(代表取締役社長 志賀 保夫)は、11月24日に「COVID-19 第3波に関するアンケート調査」を行った。

 アンケートは、業界最大規模のモニター数を誇るセルフ型アンケートツール“Freeasy”に登録している会員で20歳~69歳、北海道、東京都、大阪府のいずれかの居住者を対象に調査を実施したもの。

 同社では今後も毎月定期的に定点調査を行い、その結果を報告するとしている。

調査概要
形式:WEBアンケート方式
期日:2020年11月24日
対象:セルフ型アンケートツール“freeasy”の登録者300人(20歳以上)

アンケート結果の概要

・新型コロナウィルス感染症拡大が「怖い」と回答した割合を経過月でみると、今回の第3波(11月24日)は76.7%で、第1回(3月20日)の69.7%より上回ったものの、第2回(4月20日)の92.0%、第3回(5月20日)の81.0%より低かった。
・第3波が起きたと思う理由1位は、「Go to eatやGo to トラベルキャンペーンの開始」と半数(58.0%)以上が回答した。
・第3波防止のために自粛要請や緊急事態宣言を出した方が良いと思う割合は55.7%だった。
・新型コロナウィルス感染症の予防対策を「実施している」と回答した割合を経過月でみると、今回の第3波(11月24日)は79.7%で、第1回(3月20日)の58.7%より上回ったものの、緊急事態宣言中の第2回(4月20日)の84.7%、第3回(5月20日)の83.0%より低い結果だった。

アンケート結果の詳細

 「COVID-19の第3波についてどう思うか」という質問(11月24日時点)では、「非常に怖い」が39.7%で最も多く、「非常に怖い」「やや怖い」を足し合わせた「怖い」の割合でみると76.7%で、約8割に近い回答者が「怖い」と思っていることがわかった。属性別でみると「非常に怖い」を回答した割合は「60代・女性・既婚・北海道」で最も多い結果となった。

 「COVID-19が拡大し始めた(第3波到来)と思う理由」という質問では、「Go to eatやGo to トラベルキャンペーンの開始」が58.0%で最も多く、次に「空気が乾燥する季節になってきたから」が57.3%、「気候が寒くなってきたから」が49.3%と続いた。

「COVID-19(第3波)防止のために、国や自治体が警戒レベルをあげ、自粛要請や緊急事態宣言を出した方が良い思うか」という質問では、「出した方が良いと思う」が34.7%で最も多く、「すぐに出した方が良いと思う」「出した方が良いと思う」を足し合わせた「出した方が良い」の割合でみると55.7%を示し、過半数を越えた。

 「COVID-19拡大の収束は、いつぐらいだと思うか」という質問では、「2022年以降」が46.0%で最も多く、約5割弱の人が1年以上は現在の状況が続くという結果だった。

 「COVID-19の予防対策を実施しているか」を5段階評価で聞いたところ、「やや対策を実施している」が41.7%で、最も多い結果だった。また、「きちんと実施」「やや実施」を足し合わせた「実施」の割合は79.7%を示し、過半数を超える人が何らかの予防対策を実施していた。

 「具体的にCOVID-19の予防対策」としては、「手洗い」が87.7%で最も多く、次に「マスク着用」が86.3%、「アルコール・エタノール消毒の利用」が70.0%と続いた。

 「現在のCOVID-19の予防対策の意識は、緊急事態宣言のときと比べてどうか」を5段階評価で聞いたところ、「きちんと予防対策」「やや予防対策」が共に36.0%で、最も多く、「きちんと予防対策」「やや予防対策」を足し合わせた「対策している」の割合は72.0%で、約7割は緊急事態宣言のときと変わらず、意識して予防対策をしている結果だった。

 「仮にPCR検査を受けたとき、免疫(陽性)があると思うか」という質問では、「わからない」が49.7%と最も多く、「ないと思う」が39.3%と続いた。

(ケアネット 稲川 進)