てんかんや統合失調症患者の早期死亡率~コホート研究

提供元:
ケアネット

てんかんや統合失調症患者の早期死亡率~コホート研究のイメージ

 デンマーク・オーフス大学のKatrine M. Andersen氏らは、てんかんおよび統合失調症患者の死亡率を、絶対的および相対的な尺度によって決定するための検討を行った。Epilepsia誌オンライン版2019年5月11日号の報告。

 本研究は、1960~87年にデンマークで生まれ、25歳の誕生日時点でデンマークに居住していた住民を対象とした集団ベース全国規模コホート研究である。25歳以前にてんかんおよび統合失調症と診断された患者を特定し、死亡または移住について2012年までフォローアップを行った。主要アウトカムは、全死亡率とした。分析には、Cox回帰を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・2,416万7,573人年(中央値:15年)フォローアップを行った。
・死亡率は、てんかんおよび統合失調症でなかった住民と比較し、てんかん患者で4.4倍(95%信頼区間[CI]:4.1~4.7)、統合失調症患者で6.6倍(95%CI:6.1~7.1)、てんかんと統合失調症の合併の患者で12.8倍(95%CI:9.1~18.1)であった。
・50歳時点での推定累積死亡率は、てんかんおよび統合失調症でなかった住民で3.1%(95%CI:3.0~3.1)、てんかん患者で10.7%(95%CI:9.7~11.8)、統合失調症患者で17.4%(95%CI:16.0~18.8)、てんかんと統合失調症合併の患者で27.2%(95%CI:15.7~40.1)であった。

 著者らは「てんかんおよび統合失調症の患者は、死亡率が非常に高い。とくに、両疾患を合併している患者では、25~50歳の間に4人に1人が死亡しており、臨床的に注意が必要である」としている。

(鷹野 敦夫)

掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。)

会員の方へ