認知症、かかりつけ医向け「適正処方の手引き」公開:日本医師会 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/05/21 日本医師会はこのほど、「超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き 2.認知症」を公開した。2017年10月公開の同手引き「1.安全な薬物療法」に続く第2弾で、認知症の薬物療法に特化した内容となっている。 手引きでは、「認知症の治療は原因疾患の適切な鑑別診断のもとに行われることが重要」として、かかりつけ医と専門医療機関等との連携を重視。「高齢者はすでに他の身体疾患などを有していて、多剤が併用されている場合があるため、認知症に対する薬物療法は、その必要性を十分に検討し、必要性があると判断される場合にのみ開始する」と非薬物療法を中心に、必要に応じて薬物療法を組み合わせて治療することを推奨している。 そのうえで、 ・認知症の薬物療法フローチャート ・中核症状の病期別治療薬剤選択のアルゴリズム ・BPSD治療アルゴリズム ・BPSDの治療方針に関するフローチャート ・高齢の患者に認知機能障害を生じさせやすい特に慎重な投与を要する薬物のリスト 等を「認知症疾患診療ガイドライン2017」、「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」といった関連のガイドラインから引用しながら解説。かかりつけ医が処方を判断する際の考え方や服薬支援のポイントと併せて、全約10ページのコンパクトな形態にまとめている。 ■参考 日本医師会「超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き」 1.安全な薬物療法 2.認知症 (ケアネット 遊佐 なつみ) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 かかりつけ医のための適正処方の手引き(糖尿病)が完成/日本医師会 医療一般(2019/06/11) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 神経線維腫症1型の叢状神経線維腫、成人にもセルメチニブ有効/Lancet(2025/06/13) NSCLCの術前ニボルマブ追加、最終解析でOS延長(CheckMate-816)/NEJM(2025/06/13) 食道がんへの術後ニボルマブ、長期追跡でもベネフィット示す(CheckMate 577)/ASCO2025(2025/06/13) 閉経前HR+乳がんの術後補助療法、EXE+OFSとTAM+OFSの15年追跡結果(SOFT/TEXT)/ASCO2025(2025/06/13) 統合失調症に対するコリン作動薬の有用性~RCTメタ解析(2025/06/13) 「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」新薬5剤を含む治療アルゴリズムの考え方は(2025/06/13) 定期的な診察で心不全患者の全死亡リスクが低下(2025/06/13) 果物やコーヒーが耳鳴りを減らす可能性(2025/06/13) [ あわせて読みたい ] Dr.林の笑劇的救急問答14<下巻>(2019/08/07) Dr.安部の皮膚科クイズ 初級編(2019/07/15) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.たけしの本当にスゴい高齢者身体診察(2019/05/15) J-COSMO(ジェイ・コスモ)Vol.1 No.1(2019/04/17) Dr.林の笑劇的救急問答14<上巻>(2019/03/15) 志水太郎の診断戦略ケーススタディ(2019/02/15) Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編 (2019/01/15) Dr.須藤のやり直し酸塩基平衡 (2018/12/15)