術中血圧管理の個別化は可能か?―IMPROVE-multi試験と今後の展望(解説:三浦 伸一郎 氏)-2034

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2025/11/17

本記事のコメンテーター

三浦 伸一郎( みうら しんいちろう ) 氏

福岡大学医学部心臓・血管内科学 主任教授

J-CLEAR評議員

術中低血圧は、術後に急性腎障害や心筋傷害などの臓器不全発症のリスクを高める研究が多く報告されてきた。したがって、術中・周術期の血圧管理には、臓器保護の面から見るときわめて重要なテーマであり、各々の患者の術前血圧などから目標を定めるという個別化医療が検討されている。しかし、血圧の最適化によって低血圧は減少するが、術後合併症も減少したという報告は限られている。術中の血圧管理は可能であるが、どの程度、…

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本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。