ペムブロリズマブ、化学療法併用でNSCLC1次治療のOS延長(KEYNOTE-189)

提供元:ケアネット

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公開日:2018/01/25

 

 Merck社は2018年1月16日、転移性非扁平上皮性非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療の第III相KEYNOTE-189試験において、ペムブロリズマブとペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチンの併用が、主要評価項目である全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を達成したと発表。独立データモニタリング委員会による中間解析では、ペムブロリズマブとペメトレキセド+プラチナ化学療法との併用は、ペメトレキセド+プラチナ化学療法単独よりもOSおよびPFSを延長した。この併用におけるペムブロリズマブの安全性プロファイルは以前の報告と一致していた。KEYNOTE-189の結果は、今後の医学会議で発表され、規制当局に提出される。

 KEYNOTE-189試験は、PD-L1発現を問わない上記患者614例をペムブロリズマブ+ペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチン群とペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチン群に2対1に無作為に割り付け、病勢進行あるいは忍容できない毒性を示すまで投与継続された(ペムブロリズマブ200mg、ペメトレキセド500mg/m2、シスプラチン75mg/m2またはカルボプラチンAUC5を3週ごと4サイクル、その後はペムブロリズマブ200mg+ペメトレキセド500mg/m2を3週ごと)。主要評価項目はOSとPFS、副次評価項目は、全奏効率(ORR)および奏効時間(DOR)であった。病勢進行したコントロール群患者は、クロスオーバが許可された。

■参考
KEYNOTE-189試験(Clinical Trials.gov)
Merck社ニュースリリース

(ケアネット 細田 雅之)