尿路上皮がんにニボルマブ承認:FDA 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/02/21 米国食品医薬品局(FDA)は2017年2月2日、プラチナベースの化学療法中および後、あるいは白金含有化学療法によるネオアジュバントまたはアジュバント療法12ヵ月以内に増悪した局所進行・転移性尿路上皮がん患者の治療に、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)を迅速承認した。 この承認は、上記の尿路上皮がん患者270例を対象にしたシングルアーム試験の結果に基づく。患者は、疾患進行が認められるか忍認できない毒性が認められるまで、2週間ごとにニボルマブ3mg/kgの投与を受けた。RECIST1.1評価基準を用いた独立した放射線学的レビュー委員会によって確認された客観的奏効率は、19.6%(270例中53例、95%CI:15.1~24.9)であった。 7例の患者がCRを示し、46例がPRを示した。カットオフ時の推定奏効期間中央値は10.3ヵ月であった。 多く見られた副作用(20%以上)は、疲労、筋骨格痛、悪心、および食欲低下であった。 ニボルマブに起因する肺炎や心血管障害で死亡した4例の患者を含め、14例の患者が疾患進行以外の原因で死亡した。副作用は患者の17%において用量の中断をもたらした。 FDAは、このニボルマブの申請にブレークスルーセラピー指定と優先審査資格を与え、目標日の約1ヵ月前に承認に至った。ニボルマブは昨年のatezolizumabに続き、尿路上皮がんにおいてFDAの承認を受けた2つ目の免疫チェックポイント阻害薬となった。 米国食品医薬品局(FDA)Approved Drugs (ケアネット 細田 雅之) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 脳内出血24時間以内の低侵襲血腫除去術、180日アウトカム良好/NEJM(2024/04/18) 早期パーキンソン病へのGLP-1受容体作動薬、進行抑制効果を確認/NEJM(2024/04/18) 低リスク子宮頸がん、単純子宮全摘は広汎子宮全摘と比較し3年以内の骨盤再発率について非劣性(解説:前田裕斗氏)(2024/04/18) 喫煙と乳がんリスク~日本の9研究のプール解析(2024/04/18) がん関連DVTに対するエドキサバン長期投与のネットクリニカルベネフィット、サブグループ解析(ONCO DVT)/日本循環器学会(2024/04/18) 新型のリブレ2はスキャン不要で1分ごとに測定/アボットジャパン(2024/04/18) うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法の有用性(2024/04/18) プライマリケア提供者の不足は緊急手術の増加を招く(2024/04/18) ピロリ菌の除菌治療の失敗は虫歯と関連(2024/04/18) [ あわせて読みたい ] 化療スタンダードレジメン(2014/01/07) Dr.小川のアグレッシブ腹部エコー 肝臓編(2015/05/08) サン・アントニオ乳癌シンポジウム2014〔会員聴講レポート〕 (2014/12/25) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/17) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/03) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/05/14) サン・アントニオ乳癌シンポジウム2013〔会員聴講レポート〕 (2014/01/17)