うつ病へのボルダリング介入、8週間プログラムの成果は

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ケアネット

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 うつ病は、先進国における最も一般的な疾患の1つである。そして、うつ病患者の身体活動は、重要な治療介入であると考えられる。ロッククライミングやボルダリングは、うつ病治療に有用であると考えられる多くの側面を有しているが、うつ病患者に対するボルダリングのグループ介入の研究はほとんど行われていなかった。ドイツ・フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクのKatharina Luttenberger氏らは、ボルダリングによる心理療法的介入の8週間プログラムを開発し、その介入効果を評価した。BMC psychiatry誌2015年8月25日号の報告。

 ボルダリング介入は、週に1回3時間を8週間実施した。参加者は、介入群と待機群の2群に無作為に割り付けられた。介入群は、ベースライン測定直後よりボルダリング介入を実施し、非介入群は通常治療8週間後よりボルダリング介入を行った。8週間隔で4測定点において、ベックうつ病評価尺度-II(BDI-II)、症状チェックリスト-90-R(SCL-90)、リソースと自己管理スキルに関するアンケート(FERUS)、注意テストd2-Rを実施した。合計47例が試験を完了し、データは記述統計学を用い分析した。エフェクトサイズはCohen's dを用い算出した。主要仮説は、回帰分析と治療必要数(NNT;BDI-IIにおける6点以上の改善)にて算出した。

 主な結果は以下のとおり。

・ボルダリング介入8週間後、うつ病の指標でプラスの効果が認められた(BDI-II:Cohen's d=0.77)。これは、唯一有意なうつ病の症状変化の予測因子として、グループの回帰分析で示された(p=0.007)。
・NNTは4であった。
・本知見は、ボルダリング介入がうつ病の効果的な治療法である可能性を示す最初の報告であり、さらなる研究が必要である。

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(ケアネット 鷹野 敦夫)

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