難治性うつ病、抗うつ薬変更とアリピプラゾール追加、どちらが有用か 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/07/23 うつ病患者において、アリピプラゾール増強療法と他の抗うつ薬への切り替えについて有効性や忍容性を直接比較した研究はない。韓国・高麗大学校のChangsu Han氏らは、外来うつ病患者を対象に、アリピプラゾール増強療法と他の抗うつ薬への切り替えの治療効果を比較するため、6週間の評価者盲検無作為化直接比較試験を行った。Journal of psychiatric research誌2015年7-8月号の報告。 抗うつ薬不応な外来うつ病患者を対象とし、アリピプラゾール増強療法(AA)群、他の抗うつ薬への切り替え(SW)群のいずれかに無作為に割り付けた。抗うつ薬不応の定義は、現在のうつ病エピソードで少なくとも6週間の適切な抗うつ薬治療を行ったにもかかわらず、ハミルトンうつ病評価尺度17項目版(HDRS-17)の合計スコアが14以上とした。主要評価項目は、モンゴメリー・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)の合計スコアのベースラインから治療終了までの変化量とした。副次評価項目は、事前に定義された治療終了時の反応率と寛解率、HDRS-17合計スコア、Iowa Fatigue Scale(IFS)、Sheehan Disability Scale(SDS)のベースラインから治療終了までの変化量、治療終了時に臨床全般印象-改善度(CGI-I)が1または2であった患者の割合とした。忍容性は、Barnes Akathisia Rating Scale(BARS)、Arizona Sexual dysfunction scale(ASEX)を用い評価し、有害事象数を両群間で比較した。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者101例は、AA群52例、SW群49例に無作為に割り付けられた。 ・ベースラインからのMADRSスコアの平均変化量は、AA群で有意に高く、-8.7の違いがあった(p<0.0001)。両群間の差は、2週間目で認められた。 ・治療反応者および寛解者の割合は、AA群(60%、54%)のほうがSW群(32.6%、19.6%)と比較して、有意に高かった(各々p=0.0086、p=0.0005)。 ・ほとんどの副次的評価項目において、AA群はSW群と比較し、より良好な臨床転帰を示した。 ・忍容性は、両群間で同等であった。 通常の抗うつ薬治療で不応なうつ病患者に対して、アリピプラゾール増強療法は、他の抗うつ薬への切り替え投与と比較して、全体的に有益な臨床転帰を示した。この結果を踏まえ、著者らは「本研究の方法論における欠点を考慮し、適切な検出力のある、より厳密な対照を置いた臨床試験の実施が必要である」とまとめている。 関連医療ニュース 治療抵抗性うつ病患者が望む、次の治療選択はどれ 難治性うつ病にアリピプラゾールはどの程度有用か 日本人うつ病患者に対するアリピプラゾール補助療法:名古屋大学 担当者へのご意見箱はこちら ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Han C, et al. J Psychiatr Res. 2015;66-67:84-94. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ワクチン接種率向上のための介入、有効な要素は?/BMJ(2026/04/27) 虚血性脳卒中の2次予防、asundexian追加が有効性示す/NEJM(2026/04/27) Z薬の使用と全死亡率との関係~メタ解析(2026/04/27) 高齢者の貧血で認知症発症リスクが約1.66倍に上昇(2026/04/27) CD19-CAR-T細胞療法/日本造血・免疫細胞療法学会(2026/04/27) 生菌製剤と食物繊維、肺がんに対するICIの効果を増強か/日本呼吸器学会(2026/04/27) 腹部脂肪は心不全リスクと関連/AHA(2026/04/27) 若年女性で膵がん増加の兆候~日本全国データ解析(2026/04/27) [ あわせて読みたい ] 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24)