がん患者の家族には、患者とは別の悩みがある

提供元:ケアネット

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公開日:2010/09/16

 



株式会社QLifeは14日、『がんの悩み「患者末人/患者家族/近親経験者/未経験者」比較調査』の結果の第二弾“患者家族編”を発表した。インターネット上でアンケートを行い、全国から8,218人から有効回答を得たうち、家族(同居家族、もしくは非同居の配偶者・親・兄弟姉妹)には3,120人が該当した。

調査は主に「家族は、患者本人の悩みをどの程度把握しているか」「患者の悩みとは別に、家族ならではの悩みはあるか」の2テーマで行われた。

その結果によると、「告知直後」でも「現在」でも、患者の悩む状態を家族はおおむね把握しているが、「不安など心の問題」をやや過大視し、「就労・経済的負担」の悩みを過小に見ていることがわかった。なお、女性患者の1割が「医療者との関係=最大の悩み」であることはほとんど認識されていなかった。

また、「患者の悩みとは別の、患者家族ならではの悩み」を8割が抱えている。その中には「事実を隠して接する苦痛」「告知の是非」などが多いが、「罪悪感との葛藤」や「家族間の摩擦」なども少なくなかった。家族ならではの悩みを誰かに打ち明ける人は4割にとどまっていた。調査結果から、「相談したくてもできない」のではなく「相談したくない」という人が多いことがわかった。

詳細はプレスリリースへ
http://www.qlife.co.jp/news/1489.html