選択的グルココルチコイド受容体拮抗薬はプラチナ抵抗性卵巣がんに有効も、日本ではレジメン整備に課題(解説:前田 裕斗 氏)-1987 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2025/07/18 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 前田 裕斗( まえだ ゆうと ) 氏 東京科学大学 医歯学総合研究科 公衆衛生学分野 オリジナルのニュース プラチナ抵抗性卵巣がん、relacorilant+nab-PTXでPFS・OS改善(ROSELLA)/Lancet(2025/06/12掲載) グルココルチコイド受容体(GR)活性化は、化学療法抵抗性を誘導する。本研究はGR選択的拮抗薬であるrelacorilantとnab-パクリタキセルの治療効果をnab-パクリタキセル単独と比較した初のPhase3試験である。無増悪生存期間(Progression-free survival:PFS)が規定の評価基準を満たした(6.54ヵ月vs.5.52ヵ月)ため、全生存期間の最終解析を待たずに論文化となった。プラチナ抵抗性の卵巣がんは予後不良で知られており、今回新た… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 前田 裕斗先生の他のコメント オキシトシン受容体拮抗薬atosibanは48時間以内の分娩を予防するが、新生児転帰を改善せず(解説:前田裕斗氏) (2025/05/07掲載) トラネキサム酸による産後の致命的な出血予防効果は大出血診断前でも有効―IPD meta-analysis(解説:前田裕斗氏) (2025/03/20掲載) 表在性子宮内膜症でも卵巣がんリスクは増加、子宮内膜症サブタイプと卵巣がんリスクの研究(解説:前田裕斗氏) (2024/09/16掲載) 大規模ケースシリーズから見る、子宮移植の成功率と安全性(解説:前田裕斗氏) (2024/09/12掲載) 低リスク子宮頸がん、単純子宮全摘は広汎子宮全摘と比較し3年以内の骨盤再発率について非劣性(解説:前田裕斗氏) (2024/04/18掲載) sFlt-1/PlGFの繰り返し検査は妊娠高血圧腎症に伴う新生児合併症率を低下させず(解説:前田裕斗氏) (2024/04/17掲載) 産後7日以内のオピオイド処方は乳児の短期予後に悪影響なし(解説:前田裕斗氏) (2023/06/20掲載) 妊娠高血圧腎症予防のための低用量アスピリン投与は今後妊娠28週までの投与が基本となるか(解説:前田裕斗氏) (2023/03/31掲載) 妊婦の感染、オミクロン株でも重篤化や妊娠合併症増加と関連(解説:前田裕斗氏) (2023/03/01掲載) 新型コロナウイルス感染症は妊婦で重症化しやすく、早産と帝王切開のリスクを上げる(解説:前田裕斗氏) (2022/07/08掲載) 妊娠中の新型コロナウイルス感染症へのワクチン接種は出産時合併症リスクに影響せず(解説:前田裕斗氏) (2022/05/16掲載) 妊娠中の新型コロナウイルス感染症へのワクチン接種は妊娠中合併症リスクに影響せず(解説:前田裕斗氏) (2022/05/13掲載) 低リスク集団における卵巣がん検診は死亡率を低下させるか〜無作為割り付け後20年目の報告〜(解説:前田裕斗氏) (2021/07/01掲載) 出生前母体ステロイド治療はルーチンで行うのではなく、症例ごとに合わせた早産リスクの判断を(解説:前田裕斗氏)-1268 (2020/08/07掲載) HPVワクチン+検診で子宮頸がん撲滅可能−日本はまず積極的勧奨中止以前の接種率回復を(解説:前田裕斗氏)-1222 (2020/04/29掲載) 低用量アスピリンの投与で低・中所得国における早産率が有意に低下―日本でも大規模周産期センターでは一考の価値あり(解説:前田裕斗氏)-1198 (2020/03/11掲載) GnRHアンタゴニストはadd-back療法併用でも子宮筋腫による過多月経改善に効果あり、使用時に合併する更年期様症状改善の可能性も(解説:前田裕斗氏)-1197 (2020/03/10掲載) 卵巣がん初回治療後の維持療法でオラパリブ+ベバシズマブはPFSを延長も、日本の臨床現場への適応は一部施設に限るか(解説:前田裕斗氏)-1173 (2020/01/30掲載) 後期早産・妊娠高血圧腎症妊婦は即時分娩・待機ともに一長一短、新生児の長期予後には注意が必要(解説:前田裕斗氏)-1151 (2019/12/10掲載) 低リスク妊娠、第3期のルーチン超音波は周産期予後を改善せず(解説:前田裕斗氏)-1152 (2019/12/09掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] フィジシャン・アシスタントによるケアの質への影響は?/BMJ(2025/07/18) HIV・結核・マラリア対策、1ドル投資で19ドルの健康の利得可能/Lancet(2025/07/18) 抗IL-5抗体は“好酸球性COPD”の増悪を抑制する(解説:山口佳寿博氏/田中希宇人氏)(2025/07/18) HR+/HER2-乳がんで術後S-1が本当に必要な再発リスク群は?/日本乳癌学会(2025/07/18) Lp(a)による日本人のリスク層別化、現時点で明らかなこと/日本動脈硬化学会(2025/07/18) 老年期気分障害における多様なタウ病理がPET/剖検で明らかに(2025/07/18) 前立腺全摘除術後3カ月以上のPSAモニタリングで過剰治療リスクが低減(2025/07/18) 悪夢は早期死亡リスクを高める(2025/07/18) 実臨床でのGLP-1RAの減量効果は治験の成績ほどでない(2025/07/18) [ あわせて読みたい ] 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18) ASCO2025 まとめ(2025/06/02) 医療・介護施設従事者のための転倒・転落事故へのアプローチ ~転倒・転落事故のメカニズム、予防、事故後フォローのすべて~(2025/02/27) 非機器的早期運動療法はDVT発生率を低減【論文から学ぶ看護の新常識】第1回(2025/02/05) トレンド・トーク『肺がん』(2024/06/11) 災害対策まとめページ(2024/02/05) Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11)