産後7日以内のオピオイド処方は乳児の短期予後に悪影響なし(解説:前田 裕斗 氏)-1684

産後の疼痛に対するオピオイド利用は、母乳に移行することで乳児に鎮静や呼吸抑制などの有害事象を及ぼす可能性があり、これまでにいくつかの報告がなされていた。一方、母乳に移行する量はごく少量であることがわかっており、本当に母体のオピオイド利用が乳児に対して有害事象をもたらすのか、短期的影響について確かめたのが本論文である。出産後7日以内のオピオイド処方と、乳児の30日以内の有害事象の関係が検討された。結果…
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本記事のコメンテーター
前田 裕斗( まえだ ゆうと ) 氏
東京科学大学 医歯学総合研究科 公衆衛生学分野