急速な経年的1秒量低下はCOPD発症の必須要素か?(解説:小林 英夫 氏)-393

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急速な1秒量低下は、COPDに必須の特性か/NEJM(2015/07/21掲載)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、1秒量の経年的低下が正常者より急速であるという見解が従来の定説だった。1977年にFletcher氏によって報告され、その後、改変図がさまざまに引用されてきた。筆者もFletcher説を学び、厚労省サイトにも掲載されている。今回のLange論文は定説であったFletcher論文に一石を投じたもので、強い印象を与える。COPD発症には、当初からの1秒量(FEV1)低値も重要であって、急速なFEV1減少だけが必須の…
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本記事のコメンテーター
小林 英夫( こばやし ひでお ) 氏
防衛医科大学校 内科学講座 准教授
J-CLEAR推薦コメンテーター