COPD治療薬による肺炎発症リスクの差があるだろうか?(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(106)より-

COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療において、吸入ステロイド/長時間作用型β2刺激薬配合剤は標準的治療の1つとして位置づけられ、本邦でも2種の製品が利用可能となっている。本研究(PATHOS)では、そのいずれかで、治療中のCOPD症例において、肺炎発症のリスクと肺炎関連mortalityに差があるかどうかを後方視的に観察している。本論文の評価の大前提として、観察研究の限界を熟知したうえで評価しなければならないことを強調してお…
新規会員登録はこちら
小林 英夫先生の他のコメント
経口DPP-1阻害薬による気管支拡張症の増悪抑制について(解説:小林英夫氏)-1298 (2020/10/16掲載)
COVID-19急性呼吸不全への副腎皮質ステロイド薬投与について(解説:小林英夫氏)-1289 (2020/09/30掲載)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)への3剤配合吸入薬治療について(解説:小林英夫氏)-1255 (2020/07/16掲載)
新型コロナウイルス感染症の重症化リスク解析について(解説:小林英夫氏)-1249 (2020/06/29掲載)
中等度以上の原発性自然気胸への保存療法導入について(解説:小林英夫氏)-1195 (2020/03/04掲載)
進行非小細胞肺がんへの初回治療としての免疫治療薬併用療法について(解説:小林英夫氏)-1176 (2020/02/03掲載)
コントロール不良な気管支喘息へのトリプル合剤吸入療法について(解説:小林英夫氏)-1163 (2019/12/31掲載)
成人気管支喘息の重度悪化予防療法について(解説:小林英夫氏)-1118 (2019/10/04掲載)
人工呼吸器からのウィーニング方法についての検討(解説:小林英夫氏)-1091 (2019/08/02掲載)
成人の「軽症」気管支喘息における増悪予防治療について(解説:小林英夫氏)-1060 (2019/06/11掲載)
ネーザルハイフロー(高流量鼻カニュラ)酸素療法の効果について(解説:小林英夫氏)-981 (2018/12/20掲載)
IV期扁平上皮がんへの免疫療法+化学療法併用について(解説:小林英夫氏)-950 (2018/11/14掲載)
特発性肺線維症治療の現状について(解説:小林英夫 氏)-935 (2018/10/22掲載)
持続型気管支喘息におけるSMART療法について(解説:小林英夫 氏)-845 (2018/04/30掲載)
一時的に吸入ステロイドを4倍量にすると喘息増悪リスクが2割減少する(解説:小林 英夫 氏)-835 (2018/04/05掲載)
EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん治療にオシメルチニブをどう用いるのか?(解説:小林 英夫 氏)-781 (2017/12/18掲載)
早期(軽症)COPDにチオトロピウムは有用だろうか?(解説:小林 英夫 氏)-773 (2017/12/01掲載)
進行ALK遺伝子陽性肺がんの治療について(解説:小林 英夫 氏)-693 (2017/07/06掲載)
Sepsis-3の予後予測に最適な指標について(解説:小林 英夫 氏)-638 (2017/02/03掲載)
気管支喘息への新規抗IL-5受容体抗体の治療効果は?(解説:小林 英夫 氏)-598 (2016/10/10掲載)
悪性胸膜中皮腫へのシスプラチン+ペメトレキセド+ベバシズマブ療法(解説:小林 英夫 氏)-478 (2016/02/11掲載)
インフルエンザ関連肺炎による入院に対する予防接種の効果は?(解説:小林 英夫 氏)-451 (2015/11/19掲載)
急速な経年的1秒量低下はCOPD発症の必須要素か?(解説:小林 英夫 氏)-393 (2015/08/07掲載)
上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬に耐性の非小細胞肺がんに対するAZD9291の効果について(解説:小林 英夫 氏)-361 (2015/05/28掲載)
治療抵抗性の慢性咳嗽に対する新選択肢(AF-219)の有効性について(解説:小林 英夫 氏)-291 (2014/12/18掲載)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の内科的治療の選択について(解説:小林 英夫 氏)-261 (2014/10/15掲載)
慢性呼吸器疾患増悪の入院症例に対する、入院中早期リハビリテーション導入についてのランダム化比較試験(解説:小林 英夫 氏)-228 (2014/07/30掲載)
非小細胞肺がんの予後は術前化学療法により改善するか(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(187)より- (2014/03/19掲載)
低線量CTによる検診は肺がん死を減少させうるか(コメンテーター:小林 英夫 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(121)より- (2013/08/06掲載)
J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは

J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。
[ 最新ニュース ]

肝繊維化を有するMASH、週1回セマグルチドが有効/NEJM(2025/05/13)

ノータッチ静脈採取法、CABGの静脈グラフト閉塞を改善/BMJ(2025/05/13)

3枝病変へのFFRガイド下PCIは有効か/Lancet(解説:山地杏平氏)(2025/05/13)

PTSDの迅速なスクリーニングと評価のための言語的特徴〜メタ解析(2025/05/13)

チルゼパチド72週の投与で体重が5%以上減少/リリー・田辺三菱(2025/05/13)

中年患者へのスタチン使用、白内障リスク上昇(2025/05/13)

外遊びやスポーツで子どもの運動能力が向上(2025/05/13)

気候変動はアレルギー性鼻炎を悪化させる?(2025/05/13)

日常的なデジタル機器の使用は高齢者の脳の健康を守る?(2025/05/13)
本記事のコメンテーター
小林 英夫( こばやし ひでお ) 氏
防衛医科大学校 内科学講座 准教授
J-CLEAR推薦コメンテーター