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ドクター力丸の人工呼吸管理のオキテ

このオキテを知らずして人工呼吸管理をするべからず !研修医・ナース・臨床工学技士・・・必見!

診療科
呼吸器科 
収録内容
第1回 「その挿管、なんのため?人工呼吸管理の目的」
第2回 「サチュレーション100%なら安心?酸素化の正しい評価」
第3回 「PF比を使いこなせ!正しい吸入酸素濃度の設定」
第4回 「PEEPを上げろ!酸素化を改善するもう一つの方法」
第5回 「上げ下げ簡単、PaCO2…換気の調整の仕方」
第6回 「すぐわかる動脈血ガス分析…酸塩基平衡を見極めろ!」
第7回 「換気するべき?しないべき?PaCO2コントロールの考え方」
コラム1 「先生、“逆転”しました!」
第8回 「知れば簡単!気道内圧波形…呼吸仕事量過多を見極める(1)」
第9回 「気道内圧波形に異常あり!呼吸仕事量過多を見極める(2)」
コラム2 「カプノメーターを使おう!」
第10回 「意外と少ない選択肢 …換気モードの設定」
コラム3 「初期設定総まとめ」
第11回 「特殊病態に気をつけろ! …プラトー圧とAutoPEEP」
講師
古川 力丸
収録時間
159 分
価格
5,000円 +税
発行日
2012-07-17
商品コード
CND0178

欧米では原則トレーニングコースを修了しないと扱うことができない人工呼吸器。しかし日本では特にトレーニングを受けることもなく、「何となく」使っているのが現状なのだ。
そんなお粗末な人工呼吸管理の実体に一石を投じるべく、古川力丸先生は各地で講演を行っている。そのレクチャーをアニメ化して、より理解しやすくした本番組では、分かりやすい酸素化、換気の考え方、あっという間に理解できる血ガスの読み方、他に例のない完全オリジナルな呼吸仕事量の見極め方などを、研修医とナースとの対話形式で解説している。数式だらけの呼吸生理学を学ぶ必要は一切なし!
オリジナリティに溢れた講義は、初心者でも簡単に理解できる実用的な内容だが、ベテラン呼吸器科医もメモを取るほど斬新だ。人工呼吸管理に関わるすべての医療従事者必見!

【収録タイトル】


第1回 その挿管、なんのため?…人工呼吸管理の目的
人工呼吸器をつけていた患者さんがよくなってきたんだけど、人工呼吸器から離脱していいのかどうか、よくわからない…。あるいは、人工呼吸器はずしたとたん患者さんの容体が悪化、再び挿管…。そんなことありませんか?
どうしてそんなことが起るかと言えば、人工呼吸管理を始めた目的がはっきりしていないからです。
人工呼吸器には4つの目的があります。どの目的で挿管され、その目的は達成されたのか?患者さんに悪化を来していた原因は除去されたのか、しっかり確認する必要があります。
難しくはないけど、ついつい忘れがちなこの事実。ここでしっかり学んでください。

第2回 サチュレーション100%なら安心?…酸素化の正しい評価
SpO2が100%、血ガスでPaO2も十分高かった。と言うことで安心してたら、いつの間にか患者さんの容体が悪化していた…。なんてことありませんか?
それは酸素化の評価が正しくできていないからです。SpO2は持続評価が可能ですがPaO2と相関するのは一定範囲内。PaO2は一日に何度も計れませんし、高濃度酸素を吸入している患者さんでは酸素化の指標になりません。それでは何を見ればいいのか? 酸素化の正しい評価の仕方を学んでください。

第3回 PF比を使いこなせ!…正しい吸入酸素濃度の設定
人工呼吸管理下の患者さんの酸素化に用いるPF比には、もうひとつ便利な使い方があります。FiO2を下げたときの、PaO2が予測できたり、目標のPaO2に近づけるためのFiO2を簡単に計算することができるのです。これにより、患者さんのPaO2やSpO2を適切な値に調整することができ、高濃度酸素による吸収性無気肺を避けることができるのです。計算と言っても超簡単 ! 電卓があれば数秒です。これを見て正しい吸入酸素濃度が設定できるようになってください。

第4回 PEEPを上げろ!…酸素化を改善するもう一つの方法
人工呼吸管理下の患者さんの酸素化を上げる方法は二つ。ひとつは吸入酸素濃度FiO2を上げる方法。そしてもうひとつが今回のお話、PEEPです。実はこのPEEP、日本の施設では、著しく低めに設定されている嫌いがあります。それは高いPEEPをかけることで、循環障害を起こす心配を考えてのことですが、しかし、不適切なPEEPにより、患者さんがARDSに陥ってしまうこともあるのです。
PEEPにより、どんな効果が期待できるのか、どのくらいの値に設定すればいいのか、分かりやすく解説します。

第5回 上げ下げ簡単、PaCO2…換気の調整の仕方
酸素化を理解したら、今度は換気を考えられるようになりましょう。換気、つまりPaCO2を調整するだけなら難しいことはありません。しかし、異常なPaCO2の値を全て、正常値にしてしまっていいかと言うと、それはまた別の問題になります。患者さんの病態、病期、重症度など、さまざまな要素を考えなければいけないからです。
まずは、換気の調整の仕方と、基本的な考え方を覚えておきましょう。

第6回 すぐわかる動脈血ガス分析…酸塩基平衡を見極めろ!
「ドクターだけでなく、看護師や理学療法士、人工呼吸管理に携わる全てのスタッフは、最低限の血ガスの知識を理解して欲しい」と力丸先生は力説します。そうでなければ、患者さんを危険な状態にしてしまう可能性があるからです。しかし、「血ガス」と聞いて、苦手意識に苛まれる方も多いはず。ご安心ください。力丸先生の方法なら3ステップで簡単に血ガスの酸塩基平衡を読むことができます。必須の知識を是非身に付けてください。

第7回 換気するべき?しないべき?…PaCO2コントロールの考え方
第5回で、「異常なPaCO2を全て正常値に戻していいわけではない」ことを学びましたが、第6回のお話で、血ガスの読み方をマスターしていれば、ほとんどの場合で、PaCO2のコントロールに迷うことはありません。実際の症例を元に、具体的にどう対応して行けばいいか、実践的な換気調整の考え方を解説します。

コラム1 先生、“逆転”しました!
当直の仮眠中に「先生、逆転しました!」と言ってドクターコールされた力丸先生はちょっと不機嫌。PaCO2がPaO2より大きくなってしまったことを、「逆転」と言って慌てているのですが、果たしてこの「逆転」に意味はあるのでしょうか? 酸素化と換気が分かってきた皆さんなら、もう分かりますね。「逆転」恐るるに足らず、です!   

第8回 知れば簡単!気道内圧波形…呼吸仕事量過多を見極める①
人工呼吸管理の4つの目的のうち、「呼吸仕事量の軽減」は、臨床現場でもっとも曖昧に捉えられています。「患者さんが苦しそうだから挿管しちゃったけど、何が問題だったの?」そんなことがないように、呼吸仕事量過多の原因をしっかり把握できるようになりましょう。そのために理解しなければいけないのが人工呼吸器の気道内圧波形。難しい理論はいりません、波形のパターンを覚えるだけですぐに呼吸仕事量過多の原因がわかります!

第9回 気道内圧波形に異常あり!…呼吸仕事量過多を見極める②
呼吸仕事量過多の原因は、気道内圧波形から、「気道抵抗の上昇」、「コンプライアンスの低下」、「呼吸回数の増加」の3つのいずれかであることがわかります。では、それぞれに、どのような対応をすればいいのでしょう。原因となる疾患、病態はたくさんあって覚えるのは大変ですが、分類して考えれば難しくありません。人工呼吸器を使いこなすだけでなく、患者さんを悪くしている原因をアセスメントして、除去することができて初めて一人前です!

コラム2 カプノメーターを使おう!
ICUや手術の現場ではよく使われるカプノメーター。これを一般的な人工呼吸管理で使うことで、いくつかのメリットがあります。ACLSでも推奨されているカプノメーターの使用について、詳しく解説します。

第10回 意外と少ない選択肢…換気モードの設定
古川先生が講演会などで一番よく受ける質問が「換気モードは何を使ったらいいんですか?」だそうです。確かに換気モードの選択には頭を悩ませることがありますが、実はそれほど選択肢は多くありません。考え方も至って簡単。アシストコントロールとSIMV、PCVとVCVの違いを理解して、モードをきちんと選択できるようになりましょう。

コラム3 初期設定総まとめ
これまでの学習で、基本的な知識は習得できたはず。でも、いざ、人工呼吸器を設定するとなると腰が引けちゃいますよね。今回は、人工呼吸器の初期設定から、その後の調整までの流れを解説。これだけ覚えておけば、人工呼吸管理がすぐに始められます。

第11回 特殊病態に気をつけろ!…プラトー圧とAutoPEEP
人工呼吸器は患者さんの呼吸を助け、その命をつなぎ止める重要な医療機器ですが、使い方を間違えると逆に患者さんを傷つけてしまうことがあります。そうならないように最後に二つの注意点を学んでください。拘束性肺障害での高いプラトー圧、閉塞性肺障害でのAutoPEEPは危険な病態ですが、きちんと学んでいれば恐れることはありません。

古川 力丸 ( こがわ りきまる )氏 日本大学医学部 救急医学系 救急集中治療医学分野

2004年日本大学医学部卒業。同学附属板橋病院初期臨床研修医。2006年より現職。 救急専門医、米国集中治療医学会(SCCM)認定Fundamental Critical Care Support(FCCS)インストラクター、米国心臓病学会(AHA)認定BLS(蘇生基礎コース)インストラクター、PALS(小児蘇生コース)インストラクター、日本予防医学リスクマネージメント学会医療安全ファシリテーター。 人工呼吸関連を中心にブログ、YouTubeにて啓蒙活動中。