4価HPVワクチンは24~45歳の未感染女性にも有効 最終更新:2009/06/18 ジャーナル四天王 ヒトパピローマウイルス(HPV)に対する遺伝子組換え4価(HPV-6、-11、-16、-18)ワクチンは、HPV未感染の24~45歳の女性にも有効であることが、コロンビア国立がん研究所(ボゴタ市)のNubia Munoz氏らが実施した無作為化試験で明らかとなった。4価ワクチンは、すでに16~26歳の女性における有効性が確認されている。女性のHPV感染は初回性体験から5~10年以内(おおよそ15~25歳)にピークを迎えるが、30~40歳代あるいは閉経後に第2のピークが見られるとする報告もある。この第2のピークが潜伏感染の再活性化あるいはコホート効果なのか、それとも新たなHPV感染によるものなのかは不明だが、同氏らの以前の検討では新規感染による可能性が高いという。Lancet誌2009年6月6日号(オンライン版2009年6月2日号)掲載の報告。
新規素材「中分子キトサン」を開発 実験モデルにて、「プリン体」を吸着、尿酸値の上昇防止を確認 最終更新:2009/06/18 医療一般 ロート製薬株式会社は16日、機能性素材の探索を重点研究テーマに掲げる研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」において、血中尿酸値の上昇原因の一つであるプリン体を吸着する新素材「中分子キトサン」を開発したと発表した。研究の結果、「中分子キトサン」は動物モデルにおいて、プリン体の過剰摂取に起因する尿酸値の上昇を抑制する作用があることを確認。「中分子キトサン」は、従来の高分子キトサンよりも溶解性に優れることから、飲料形態での利用も可能であり、機能性食品素材としての応用範囲が広がるものだという。
大腸がん治療における国際標準と日本の現状・・・米国のOptimized chemotherapyと今後の展望 最終更新:2009/06/18 医療一般 2009年6月11日、コンラッド東京にて「大腸がん治療における国際標準と日本の現状」と題して開催された、株式会社ヤクルト本社によるプレスセミナーの第2報をお届けする。 臨床の第一線で活躍する腫瘍内科医である米国メイヨークリニック腫瘍学部内科腫瘍学科教授のA.Grothey氏(写真)は、今後の治療戦略として分子標的薬の現状について述べた。また、肝転移時の集学的治療、米国における標準的な術後補助化学療法について紹介した。
タシグナが初発の慢性骨髄性白血病の治療に優れた効果を発揮 最終更新:2009/06/18 医療一般 ノバルティス ファーマ株式会社は16日、「タシグナ」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)の投与を受けた初発の慢性骨髄性白血病(CML)の患者において、治療開始から12ヵ月の時点で速やかな効果が見られ、CMLの原因となる異常なタンパクの発現が大幅に減少することが、GIMEMA (Gruppo Italiano Malattie Ematologiche dell’Adulto)グループが実施する試験からの新たなデータで示されと発表した。
早期関節リウマチへのエンブレルとメトトレキサートの併用による抑制効果について 最終更新:2009/06/18 医療一般 ワイス・ヨーロッパは12日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された欧州リウマチ学会(EULAR)にて、早期活動性関節リウマチ患者を対象としたエタネルセプト(商品名:エンブレル)とメトトレキサートの併用に関する臨床試験(COMET試験)の結果が発表されたと報告した。同試験結果では、活動性が中等度から重度の早期関節リウマチ患者において、エンブレルとメトトレキサートの併用により、関節破壊の進行抑制が2年目も継続していることが明らかになったとのこと。
インスリンペン型注入器ノボペン4発売 最終更新:2009/06/18 医療一般 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は15日、新しいインスリンペン型注入器ノボペン4を発売した。ノボペン4は、ペンフィル(カートリッジ製剤)との組み合わせで使用できる。
機能性ディスペプシア治療剤Z-338の臨床薬理試験結果がDDW2009で発表される 最終更新:2009/06/18 医療一般 6月に米国シカゴで開催された米国消化器病週間2009(DDW2009)において、世界で初めての機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)治療剤として開発中のZ-338(一般名:アコチアミド塩酸塩水和物)のオーストラリアで実施されたFD患者と健常人を対象とした臨床薬理試験結果が発表された。ゼリア新薬工業株式会社が15日に報告した。
99%の中学校に心の健康状態に問題を持つ生徒がいる 最終更新:2009/06/18 医療一般 こころの病気を学ぶ授業(うつ病編)の開発」に関する共同研究を行っている国立大学法人東京学芸大学と日本イーライリリー株式会社は、研究結果から、「こころの健康状態に問題を持つ生徒がいると回答した中学校は全体の98.7%である」ことを報告した。
米国における移民・難民の結核疫学調査 最終更新:2009/06/17 ジャーナル四天王 結核は、感染症死亡世界第2位で、発病率は1990年から2003年の間に世界的に増加した。WHOによれば、2005年の新規患者は世界で約880万人、うち84.1%がアジアおよびサハラ以南のアフリカからの報告だったという。一方、先進国の発病率も、こうした国からの移民・難民の影響を受けていると言われ、米国では、1年間の結核の新規患者の約6割が、外国生まれの人であり、その大半は、移民や難民と推定されるという(2007年調べ)。こうした外国生まれの人に対する結核予防対策を講じるため、米国疾病管理予防センター(CDC)のYecai Liu氏らは、詳細な疫学調査を実施した。NEJM誌2009年6月4日号より。
新しい抗結核薬TMC207、多剤耐性肺結核の治療薬として有効:第II相第1段階試験 最終更新:2009/06/17 ジャーナル四天王 新たな抗結核薬として開発が進められているdiarylquinoline(TMC207)の第II相試験第1段階の結果、多剤耐性肺結核の治療薬として有効であることが確認された。南アフリカUniversity of Stellenboschヘルスサイエンス学部のAndreas H. Diacon氏らによる報告で、NEJM誌2009年6月4日号で発表された。TMC207は、結核菌のATP合成酵素を阻害するというこれまでにない作用機序を有する。in vitroで、薬剤感受性・薬剤耐性結核菌を強力に阻害すること、薬剤感受性の肺結核患者で殺菌作用を示すことが明らかになっていた。
アルコール性急性膵炎の治療に有効なターゲットを特定 最終更新:2009/06/17 医療一般 独立行政法人理化学研究所は16日、英国・リバプール大学と共同で、アルコール誘発性の急性膵臓炎(膵炎)の発症初期に「イノシトール三リン酸受容体(IP3レセプター)」がかかわっていることを発見したと発表した。
注射用ニューキノロン系抗菌製剤「パズフロキサシンメシル酸塩注射液 1000mg」製造販売承認申請 最終更新:2009/06/17 医療一般 富山化学工業株式会社と田辺三菱製薬株式会社は15日、国内で共同開発を進めてきた注射用ニューキノロン系抗菌製剤「パズフロキサシンメシル酸塩注射液1000㎎」の製造販売承認申請を、11日に行ったことを発表した。
大腸がん治療における国際標準と日本の現状・・・日本における術後補助化学療法のcontroversy 最終更新:2009/06/17 医療一般 2009年6月11日、コンラッド東京にて「大腸がん治療における国際標準と日本の現状」と題して開催された株式会社ヤクルト本社によるプレスセミナーについて、2回に分けてお届けする。 国立がんセンター東病院臨床開発センターの大津敦氏(写真)は、StageIII大腸がんに対するFOLFOXによる術後補助化学療法(わが国では申請中)について、主に内科医と外科医の間で議論のあるところと述べる一方、自施設ではStageIIIbとStageIV(肝または肺切除後)については、ほとんどの症例でFOLFOXによる術後補助化学療法を実施していることを紹介した。
生後3ヵ月の過度な体重増、早期成人期の心血管疾患や2型糖尿病リスク因子と関連 最終更新:2009/06/16 ジャーナル四天王 生後3ヵ月に急激な体重増が見られた人は、早期成人期に、インスリン感受性の低下など心血管疾患や2型糖尿病のリスク因子の発症率が増加することがわかった。新生児期の成長速度と、心血管疾患や2型糖尿病リスクとの関連についての研究結果は少ないという。オランダErasmus Medical CenterのRalph W. J. Leunissen氏らが、200人超の早期成人について調べ明らかにしたもので、JAMA誌2009年6月3日号で発表した。
うつ病歴のある親を持つ子どもへの認知行動療法 最終更新:2009/06/16 ジャーナル四天王 うつ病歴のある親を持ち、同じくうつ病歴、または軽度うつ症状のある子どもに対し、8週間の認知行動療法を行うことで、うつ症状の改善に効果があることがわかった。ただし、親が現在うつ病である場合には、この改善効果は見られなかったという。米国Vanderbilt大学のJudy Garber氏らが明らかにしたもので、JAMA誌2009年6月3日号で発表した。これまでの研究結果から、親がうつ病歴のある子どもは、少年・少女期にうつ症状を発症するリスクが大きいことがわかっている。
新型インフルエンザの状況をどうみるか? ―第49回日本呼吸器学会学術講演会 緊急報告 最終更新:2009/06/16 医療一般 第49回日本呼吸器学会学術講演会では6月13日、世界保健機関(WHO)で感染症対策を担当した押谷 仁氏(東北大学大学院医学系研究科微生物学分野 教授)により、「インフルエンザA(H1N1)による新型インフルエンザの各国の状況と日本の課題」と題した新型インフルエンザに関する緊急報告が行われた。
新規抗がん剤BAY 73-4506の新規治験データを発表 最終更新:2009/06/16 医療一般 バイエル薬品は12日、ドイツ・バイエル ヘルスケア社が、様々なタイプのがんに対して試験が進めている、経口マルチキナーゼ阻害剤BAY 73-4506の第I相および第II相臨床試験結果を、第45回米国臨床腫瘍学会(ASCO2009)にて発表したと報告した。
次世代フレックスペンの注入抵抗軽減に関する新しいデータを発表 最終更新:2009/06/16 医療一般 ノボ ノルディスク社は12日、同社のプレフィルドインスリンペン型注入器、次世代フレックスペンが、SoloStar(商品名:ソロスター)およびKwikPen(同:ミリオペン)よりもインスリン注入時の抵抗が大幅に軽減されたことを示す新しい研究結果が5月発行の「Expert Opinion on Pharmacotherapy」誌に掲載されたと発表した。過去の研究から糖尿病患者は注入抵抗が小さい方を好むという結果が示されているという。
世界の非処方箋薬の使用動向 日本の消費者の4割が価格重視の傾向に 最終更新:2009/06/15 医療一般 情報・メディア企業:ニールセン・カンパニー合同会社が11日に発表した「非処方箋薬の使用に関するグローバルオンライン消費者調査」によれば、世界の消費者の半数近くが、景気低迷の影響で非処方箋薬の使用を変更し、日本は消費者の40%が価格重視の傾向にあるという結果が報告された。この調査は、世界50市場(欧州、アジア太平洋域、南北アメリカ、中東)の25,000 人を超えるインターネットユーザーを対象に、2009年3月に実施されたもの。
中外製薬 患者向けウェブサイト「がん情報ガイド」オープン 最終更新:2009/06/15 医療一般 中外製薬株式会社は11日、「患者が希望をもって前向きに立ち向かえるがん医療の実現」の推進を目的に、新規ウェブサイト『がん情報ガイド』(http://gan-guide.jp/index.html)を開設したと発表した。本ウェブサイトでは、業界初の「ナビゲーション」手法を用いて、患者の状態に合ったがん治療や心のケアについての情報をステップごとに専門家が解説している。