冠動脈内への骨髄細胞移植、心筋梗塞後2~3週に施行では効果認められず

心筋梗塞後の冠動脈内への骨髄単核球細胞(BMCs)移植について、プライマリ経皮的冠動脈介入(PCI)後2~3週での実施では、全体的にも局所的にも左室機能の改善はみられなかったことが、無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、報告された。米国・アボット・ノースウェスタン病院のJay H. Traverse氏ら心血管細胞療法研究ネットワーク(CCTRN)らが、米国NHLBIから研究委託を受け、本手技の至適施行時期を明らかとするために行った。本報告はLate TIME試験の結果で、先に行ったTIME試験(ST上昇型心筋梗塞後1週間以内、3日後施行と7日後施行を比較)では左室機能改善の可能性が示されたが、早期に細胞移植を行える患者が少ないことから、実施時期を遅らせた場合の有効性を検討するために行われた。JAMA誌2011年11月16日(オンライン版2011年11月14日号)掲載報告より。