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  • 2020/05/27 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染拡大防止への協力、およびビジネスの継続・維持のため、 弊社カスタマーセンターの電話サポート窓口の休止期間を延長させていただきます。
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    電話窓口休止期間:2020年4月8日(水)~2020年6月14日(日)
    ※状況により、期間を変更する場合もございます。

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日本発エビデンス

日本におけるインターネット依存症の有病率

 インターネット依存症は、深刻な問題であり、近年その発生率は有意な上昇をみせている。愛媛大学の河邉 憲太郎氏らは、青年期のインターネット依存症について4年間にわたる2つの横断研究により調査し、その結果生じる生活の変化についての評価を行った。Pediatrics International誌オンライン版2020年4月16日号の報告。  12~15歳の中学生を対象に、2014年(第1次調査)および2018年(第2次調査)に調査を行った。対象者には、インターネット依存度テスト(Young's Internet Addiction Test:IAT)、GHQ精神健康調査票(General Health Questionnaire:GHQ)日本語版、睡眠習慣と電気機器使用に関するアンケートを実施した。

受動喫煙でも糖尿病リスクが上昇

 喫煙が糖尿病発症リスクを上昇させることは知られている。しかし本人がタバコを吸わなくても身近に喫煙者がいると、受動喫煙のため糖尿病発症リスクが高くなることが分かった。国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループの研究によるもので、詳細は「Journal of Diabetes Investigation」3月30日オンライン版に掲載された。  今回の研究は、1990年と1993年に全国9カ所の保健所管轄区域に住んでいた、タバコを吸わず糖尿病のない40~69歳の女性2万5,391人を対象に行われた。アンケート調査により、同居する配偶者の喫煙状況、および職場や公共スペースでの受動喫煙の頻度を把握し、糖尿病新規発症との関連を検討した。

東京都在住高齢者の認知症の特徴

 認知症の早期診断を促進するために、一連の政策が実施されているものの、多くの高齢者において認知症は見逃されている可能性がある。東京都健康長寿医療センター研究所の宇良 千秋氏らは、東京都内に在住の高齢者を対象に、未検出の認知症の特徴について調査を行った。Geriatrics & Gerontology International誌オンライン版2020年4月15日号の報告。  本研究では、3段階の調査を実施した。第1段階として、東京都内某所に在住する70歳以上の高齢者7,614人に対しアンケートを郵送し、5,430人分を回収した。第2段階として、2,020人にミニメンタルステート検査(MMSE)を含む対面調査を実施した。第3段階として、MMSEスコア24未満の高齢者335人中198人を往診した。認知症診断、臨床的な認知症の評価および社会的支援の必要性は、学術チームにより自宅で評価した。心理学的、社会学的、社会人口統計学的変数の評価も行った。

生活習慣病による肝硬変が増加中

 わが国の肝硬変の原因に関する全国調査の結果が報告された。従来はC型肝炎による肝硬変が多数を占めていたが、その割合は近年減少してきており、かわって非ウイルス性肝炎による肝硬変が増加している実態が明らかになった。  この報告は全国79施設が参加して行われた多施設共同研究の結果。2018年の第54回日本肝臓学会総会において各施設から報告された、肝硬変患者の原因疾患のデータを、加納総合病院名誉院長の西口修平氏(研究時点の所属は兵庫医科大学肝胆膵内科)らが取りまとめたもの。詳細は「Journal of Gastroenterology」3月号に掲載された。

双極性障害患者の睡眠に対するブルーライトカット眼鏡の効果

 最近の研究において、夜間のブルーライトは、睡眠や概日リズムの異常と関連していることが示唆されている。藤田医科大学の江崎 悠一氏らは、双極性障害患者の睡眠や概日リズムに対するブルーライトカット眼鏡の効果について検討を行った。Bipolar Disorders誌オンライン版2020年4月10日号の報告。  本研究は、ランダム化プラセボ対照二重盲検デザインで実施した。不眠症を有する双極性障害患者を対象に、オレンジ色のブルーライトカット眼鏡(BB群)または透明な眼鏡(対照群)を用いる群にランダムに割り付け、20時から就寝の間にそれぞれの眼鏡を使用させた。主要アウトカムは、ビジュアルアナログスケール(VAS)で測定された睡眠の質のベースラインから介入後までの変化とした。

糖尿病患者は緑内障になりやすい?―JPHC研究

 糖尿病患者は眼圧が高いことが、国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループの日本人を対象とする研究から明らかになった。結果の詳細は「Scientific Reports」3月24日オンライン版に掲載された。  眼圧とは、眼球の内側から外側に向かう圧力(眼球の硬さ)のことで、眼球のかたちを保つためには一定の眼圧が必要。しかし、眼圧が高い状態が長く続くと視神経が障害されて、徐々に視野が狭くなる。視神経は再生しないため、一度失われた視野は回復しない。緑内障は、わが国の失明原因のトップを占めている。欧米からは、糖尿病が高眼圧症や緑内障のリスク因子であることが報告されているが、日本人を対象とした大規模な研究はこれまで行われていなかった。

日本人統合失調症患者におけるブレクスピプラゾール切り替えの安全性と有効性

 東京女子医科大学の石郷岡 純氏らは、日本人統合失調症患者200例を対象に行ったブレクスピプラゾール単剤療法切り替えの試験データを用いて、事後分析を実施した。Neuropsychopharmacology Reports誌オンライン版2020年4月15日号の報告。  試験期間は8週間、4週間の切り替えフェーズと4週間の切り替え後フェーズで構成されている。ブレクスピプラゾールへの切り替えスケジュールは、最初に1mg/日で投与を開始し、第4週目までに2mg/日まで増量した。それまでに使用されていた抗精神病薬は、第3週より徐々に減量し、第4週目までに中止した。ブレクスピプラゾールの投与量は、CGI-I基準に従い、最大4mg/日まで増量可能とした。

膵がん患者の悪液質、1次化学療法開始後3ヵ月で3割、1年で6割強に

 悪液質は患者の身体的健康と生活の質に影響を及ぼし、さらにがん治療、とくに殺細胞性抗がん剤に対する患者の忍容性にも影響する。国立がん研究センター東病院の光永 修一氏らは、進行膵管腺がん(PDAC)患者を対象に悪液質について後ろ向きに調査し、1次化学療法開始後早期に悪液質が発現したものの、生命予後因子ではなかったことを明らかにした。ただし、1次化学療法開始後に悪液質が認められた患者では、認められなかった患者に比べ一部の有害事象の発現頻度が高い傾向にあったという。Supportive Care in Cancer誌オンライン版2020年2月26日号掲載の報告。

COVID-19治療薬の研究・開発、国内の動向

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大抑止のため緊急事態宣言の延長が決まった。一方で新規感染者数は減少傾向にあり、外出自粛要請解除といった出口戦略の模索も始まった。治療薬の研究・開発も加速している。その中から国内での主な動きをまとめる。  日本も治験に加わった米ギリアド・サイエンシズ社の「レムデシビル(商品名ベクルリー)」が今月8日、初のCOVID-19治療薬として厚生労働省に承認された。レムデシビルは、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)などに対する抗ウイルス活性が、in vitroおよび動物対象試験で確認されている開発段階にあった核酸アナログ製剤。米国でCOVID-19への緊急使用が許可されたことに伴い、国内でも特例承認制度のもと認可された。

アルツハイマー病在宅ケア患者に対する抗認知症薬使用と有害事象の調査

 東京大学の今井 博久氏らは、抗認知症薬を使用している患者でみられる有害事象について、その種類、発生率、リスク因子を明らかにするため調査を行った。PLOS ONE誌2020年4月6日号の報告。  抗認知症薬を調剤している薬剤師を対象に、アンケート調査を実施した。薬剤師が自宅を訪問し、届けた抗認知症薬を使用している患者に関する設問に回答した。設問内容には、患者の薬剤による副作用経験、患者背景、最初に訪問した際に患者が服薬していた薬剤数、薬剤師による抗認知症薬使用の妥当性の評価が含まれた。

夜間の光曝露と双極性障害患者の躁症状との関連

 これまでの研究において、夜間に寝室を暗く保つことは、双極性障害(BD)患者の躁症状減少と関連することがわかっている。しかし、実際の夜間での光曝露の状況と躁症状との関連は明らかとなっていない。藤田医科大学の江崎 悠一氏らは、夜間の寝室での光曝露とBD患者の躁症状との関連について調査を行った。Chronobiology International誌オンライン版2020年4月2日号の報告。  本研究は、BD外来患者184例を対象とした横断的研究である。夜間の睡眠中の平均光強度は、ポータブル光度計を用いて、7夜連続で測定した。躁症状は、ヤング躁病評価尺度(YMRS)を用いて評価し、スコア5以上を「軽躁状態」と定義した。

糖尿病の発症をAIが高精度で予測

 糖尿病の新規発症を人工知能(AI)で予測できる可能性が報告された。金沢大学大学院医学系研究科循環器内科の野村章洋氏らの研究によるもので、詳細は米国内分泌学会(ENDO2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で開催中止となり、「Journal of the Endocrine Society」3月31日号(special supplemental section)に抄録が掲載された。  糖尿病は心疾患やがんなどの重篤な健康障害のリスク増加と関係しており、糖尿病の発症予防がそれら疾患の発症・進展や、早期死亡リスクを減らす鍵となる。しかしこれまでの糖尿病の発症予測方法は、糖尿病を発症した人を対象に後方視的に既知のリスク因子を解析する手法が中心で、糖尿病でない人の集団から誰が糖尿病になるかを高精度に特定することは難しかった。研究グループは、2008~2018年の金沢市における13万9,225人、50万9,153件の特定健診データを基に、機械学習による糖尿病新規発症予測モデルを構築した

10分未満の中高強度身体活動の蓄積でも要介護リスクが低下

 運動を含む身体活動にはさまざまな疾患の予防・改善効果があり、実際に公的機関の健康政策や多くの疾患治療ガイドラインで運動療法が推奨されている。それらの推奨では、1回の身体活動の継続時間を重要視していることが多い。例えば2019年にWHOが策定した認知症予防ガイドラインには、「少なくとも10分以上の長さで有酸素運動を行う」と述べられている。しかし、日常生活の中で運動のために10分以上の連続した時間を確保するのが難しいことも少なくない。

全粒穀物をたくさん食べる人ほど高血圧になりにくい

 玄米など、糠を除去していない全粒穀物の摂取頻度が高いほど高血圧になりにくいことが、日本人対象の研究から明らかになった。国立国際医療研究センター疫学・予防研究部の樫野いく子氏らの研究によるもので、詳細は「Nutrients」3月26日オンライン版に掲載された。  全粒穀物は白米などの精製された穀物よりも健康上の利点が多く、全粒穀物摂取量が高血圧リスクを低下させるとの海外からの報告もある。しかし、日本人は高血圧の頻度が高いにも関わらず全粒穀物の摂取量が世界で最も少ないレベルで、また日本人の全粒穀物摂取量と高血圧リスクを検討した研究データは少ない。

日本における小児期の自殺念慮と老年期のうつ病との関連

 小児期の有害な体験(adverse childhood experiences:ACE)は、メンタルヘルスの悪化を介して、老年期のうつ病リスクを上昇させると考えられるが、小児期の精神的苦痛と老年期のうつ病との関連は、直接検討されていなかった。東京医科歯科大学の森田 彩子氏らは、涌谷町に住む高齢者1,140人を対象とした横断調査データを用いて、小児期の自殺念慮と老年期のうつ病との関連を検討した。International Journal of Environmental Research and Public Health誌2020年3月27日号の報告。

色覚の異常がある人も色から受ける印象は一般色覚者と同じ

 色覚の異常(色覚多様性)があって微妙な色の区別ができない人も、実生活においては一般色覚者(色覚正常者)とほぼ同じように、色によって表現される意味の違いを理解している。色の区別がつきにくいのになぜ意味の違いは分かるのか、その理由はこれまで不明だった。しかし、色覚に異常がある人は、過去の経験や学習した情報を基に意味を区別し判断していることを、高知工科大学情報学群の篠森敬三氏らが明らかにし、「Journal of the Optical Society of America, A」3月19日オンライン版に報告した。  光の色が赤、緑、青という3つの原色で表せるように、ヒトの網膜には、3種類の視細胞がある。しかし、遺伝的にそのいずれかがないか機能が低下している場合、色覚が一般者と異なる。男性の20人に1人が該当し、緑を感じる視細胞がなく赤と緑の色の違いを識別できない「2型2色覚」が多い。

腎機能正常な糖尿病患者の14%はeGFRが急速に低下する

 糖尿病患者の中には発症後の腎機能低下が早く、一般的な経過よりも短期間で透析に至るリスクが高い群(early decliner)の存在が知られているが、その頻度は14%であることが報告された。また、収縮期血圧(SBP)高値、尿アルブミン/クレアチニン比(ACR)高値などがそのリスク因子であることが分かった。東京大学大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科の南学正臣氏らによる多施設共同研究によるもので、詳細は「BMJ Open Diabetes Research & Care」3月8日オンライン版に掲載された。

せん妄予防に対するラメルテオンとスボレキサントの有効性

 実臨床における、せん妄予防に対するラメルテオンとスボレキサントの有効性について、順天堂大学の八田 耕太郎氏らが、調査を行った。The Journal of Clinical Psychiatry誌2019年12月17日号の報告。  本研究は、多施設共同プロスペクティブ観察研究である。コンサルテーションリエゾン精神科サービスでトレーニングを受けた精神科医により、2017年10月1日~2018年10月7日に実施した。対象は、急性疾患または待機手術により入院した65歳以上の、せん妄は認められていないがせん妄のリスクを有する患者(リスク患者)、および診察前夜に不眠症またはせん妄が認められた患者(せん妄患者)。対象患者に対し、ラメルテオンおよび/またはスボレキサントが処方された。薬剤の処方は、各患者の裁量に委ねられた。主要アウトカムは、最初の7日間におけるDSM-Vに基づくせん妄の発症率とした。

父親や母親によるハグが乳児を落ち着かせる

 赤ちゃんにとって、ぎゅっと抱きしめる「ハグ」は、誰にされても同じわけではないようだ。100組以上の0歳児とその親を対象とした研究で、生後4カ月以上の乳児は、軽く縦抱きするよりも、しっかりとハグされたときの方が、心拍数が減少することが明らかになった。この効果は、見知らぬ人にハグされるよりも、母親または父親にハグされたときの方が大きかったという。研究結果の詳細は「iScience」4月6日オンライン版に掲載された。  研究論文の筆頭著者である東邦大学医学部解剖学講座の吉田さちね氏は、「たいていの親と同様、われわれ自身も子どもをハグするのは大好きだし、子どもたちが親にハグされることが大好きなことも知っている。しかし、科学者として驚いたのは、ハグについて私たちが知っていることがいかに少ないかということだ」と述べている。

敗血症関連頻脈性不整脈に対して、ランジオロールが目標心拍数の達成と新規不整脈発生の抑制を示す(J-Land 3S)

 敗血症または敗血症性ショックにおける頻脈性不整脈に対して、従来治療にランジオロールを加えた治療が従来治療に比べ24時間後の心拍数60~94bpm達成率を有意に高め、168時間までの新規不整脈発生率を有意に低下することが、鹿児島大学の垣花 泰之氏らによるJ-Land 3Sで示された。詳細は、Lancet Respiratory Medicine誌オンライン版2020年3月31日号に掲載された。  敗血症関連頻脈性不整脈は、発症頻度が高く予後が悪い疾患である。しかし、現在のところ効果的な治療法は存在していない。