女性もBMI高いと大腸がんリスク増加~メンデルランダム化解析

提供元:ケアネット

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公開日:2015/05/25

 

 男性ではBMIが高いと大腸がんリスクが増加することが明らかだが、女性でははっきりしていない。米国・ベイラー医科大学のAaron P Thrift氏らは、BMIと大腸がんの因果関係を、観察研究ではなくメンデルランダム化研究により推定した。その結果、女性において高BMIが大腸がんリスク増加に関連していたことを報告した。また、男性において腹部肥満が全身肥満より重要な危険因子かどうか、さらなる調査が必要と述べている。Cancer epidemiology, biomarkers & prevention誌オンライン版2015年5月14日号に掲載。

 本研究のケースは大腸がん患者1万226例、コントロールは欧州系人の1万286例。メンデルランダム化解析の操作変数(IV)として、高BMIに関連する変異型を同定した77のゲノムワイド関連解析から得た加重遺伝的リスクスコアを使用した。

 主な結果は以下のとおり。

・BMI増加リスク対立遺伝子(アレル)を多く持つ人は、大腸がんリスクがより高かった(アレルあたりのOR:1.31、95%CI:1.10~1.57)。
・今回のIV推定の結果は、遺伝的な影響による高BMIが大腸がんリスクと直接的に関連しているという仮説を支持している(BMI 5kg/m2増加あたりのIV-OR:1.50、95%CI:1.13~2.01)。
・女性において、高BMIが大腸がんリスク増加に関連していた(BMI 5kg/m2増加あたりのIV-OR:1.82、95%CI:1.26~2.61)。
・男性において、遺伝的な影響による高BMIは大腸がんリスクと関連していなかった(BMI 5kg/m2増加あたりのIV-OR:1.18、95%CI:0.73~1.92)。

(ケアネット 金沢 浩子)