PCIガイド、血管造影によるFFRangio vs.プレッシャーワイヤー/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/04/20

 

 心臓カテーテル検査で生理学的評価を受ける中等度の冠動脈病変を有する患者において、血管造影による冠血流予備量比(FFRangio)を用いる評価戦略は、プレッシャーワイヤーベースの冠血流予備量比(FFR)を用いる評価戦略に対して、1年時点の複合エンドポイント(死亡、心筋梗塞、予定外の臨床的に必要な冠動脈血行再建術)に関して非劣性であることが、米国・スタンフォード大学のWilliam F. Fearon氏らALL-RISE Investigatorsが行った国際共同無作為化非劣性試験(ALL-RISE試験)の結果で示された。プレッシャーワイヤーを用いた中等度の冠動脈病変の評価は、心臓カテーテル検査およびPCIを受ける患者の臨床アウトカムを改善するが、プレッシャーワイヤーベースの生理学的評価の臨床使用は低いままである。FFRangio値は、プレッシャーワイヤーベースのFFR値と良好な相関を示し、手技を平易とする可能性が示されたが、臨床アウトカムへの影響は明らかになっていなかった。NEJM誌オンライン版2026年3月29日号掲載の報告。

1年時点の死亡、心筋梗塞、予定外の臨床的に必要な冠動脈血行再建術の複合を評価

 研究グループは、冠動脈造影検査を受け、少なくとも1つの中等度冠動脈狭窄が認められた患者の生理学的評価を、FFRangioを用いて行う群(FFRangio群)またはプレッシャーワイヤーベースのFFRを用いて行う群(プレッシャーワイヤー群)に無作為に割り付け、FFRangio群のプレッシャーワイヤー群に対する非劣性を評価した。

 主要エンドポイントは、1年時点の死亡、心筋梗塞、予定外の臨床的に必要な冠動脈血行再建術の複合であった。非劣性マージンは3.5%ポイントとした。

 試験は北米、欧州、アジア、中東の59ヵ所で行われ、被験者は、視覚的評価に基づき1つ以上の対象病変(50~90%の冠動脈狭窄)があり、FFRまたはNHPRによる血行動態評価によるガイド下冠動脈血行再建術が必要とされる場合に適格とした。

ハザード比は0.98、FFRangioの非劣性を確認、有害事象も明らかな差はなし

 2023年6月21日~2025年1月2日に、計1,930例がFFRangio群(965例)またはプレッシャーワイヤー群(965例)に無作為化された。被験者の平均年齢は68.4歳で、25.0%が女性であった。

 1年時点で、主要エンドポイントの発生はFFRangio群64例(Kaplan-Meier推定6.9%)、プレッシャーワイヤー群65例(7.1%)で報告された(ハザード比:0.98[95%信頼区間[CI]:0.70~1.39]、群間差:-0.2%ポイント[片側97.5%CI値上限:2.1%ポイント]、非劣性のp<0.001)。

 出血、急性腎障害、手技関連有害事象の発現に関して両群間で明らかな差はみられなかった。

(ケアネット)