若いのに血圧が高い人は要注意!中年期の冠動脈石灰化の危険あり/JAMA

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 青年期に血圧値が高値で推移した人ほど、中年期の冠動脈石灰化(CAC)リスクが大きいことを、米国・ノースウェスタン大学のNorrina B. Allen氏らが、CARDIA研究の参加者4,681例の前向き追跡データを分析し明らかにした。これまで、血圧の単回測定値とアテローム性動脈硬化進展との関連は示されていたが、血圧値の長期的推移が心血管疾患リスクに与える影響については、十分に解明されていなかった。今回の結果を踏まえて著者は、「血圧値の長期推移は、各人の無症候性アテローム性動脈硬化をより正確に特徴づけるのに役立つ可能性がある」とまとめている。JAMA誌2014年2月5日号掲載の報告。

25年間追跡で血圧値の推移を特徴づけ、CAC高スコアリスクを評価
 CARDIA研究は、1985~1986年に米国内4都市に住む18~30歳の黒人・白人男女が参加し、25年間のフォローアップを受けた(2010~2011年)前向きコホート研究である。研究グループは、同被験者データのベースライン時、2、5、7、10、15、20、25年時点の収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、また若年成人集団の重大な冠動脈性心疾患のリスク指標である中間血圧値([SBP+DBP]/2で算出)を調べ、潜在混合モデリングにて、各血圧値の推移を特徴づけた。

 主要評価項目は、25年時点のCAC層別化スコアがAgatstonスコアで100 HU以上であることとした。

CAC高スコアリスク、低値安定群と比べて血圧値が高い推移群ほどリスクが上昇
 結果、中間血圧値について5つの推移を特徴づけることができた。(1)低値安定(21.8%95%信頼区間[CI]:19.9~23.7%、0年時SBP:100.5/DBP:61.7、25年時104.2/63.8)、(2)中等値安定(42.3%、同:40.3~44.3%、0年時109.0/67.6、25年時118.0/74.1)、(3)中等値から上昇(12.2%、同:10.4~14.0%、0年時111.3/68.5、25年時141.5/89.4)、(4)高値安定(19.0%、同:17.1~20.0%、0年時120.4/75.8、25年時122.6/77.3)、(5)高値から上昇(4.8%、同:4.0~5.5%、0年時125.0/80.3、25年時146.2/91.8)である。

 低値安定群と比べて、血圧値が高い推移群ほど、CACスコアが100 HU以上を有する確率が高かった。低値安定群と比較した補正後オッズ比は、中等値安定群1.44(95%CI:0.83~2.49)、中等値上昇群1.86(同:0.91~3.82)、高値安定群2.28(同:1.24~4.18)、高値上昇群3.70(同:1.66~8.20)であった。

 CACスコアが100 HU以上を有した人の補正後出現率は、低値安定群は5.8%だった。同オッズ比は絶対値で、中等値安定群では2.7ポイント、中等値上昇群5ポイント、高値安定群6.3ポイント、高値上昇群は12.9ポイントそれぞれ増大した。

 上記のような関連は、ベースライン時と25年時の血圧値で補正後も変化はみられなかった。また、SBP単独推移での分析でも同様の関連性がみられたが、DBPでの分析では関連性が弱かった。

専門家はこう見る:CLEAR!ジャーナル四天王

血圧長期変動性よりも若年時の血圧が、冠状動脈石灰化スコアに影響を及ぼすことが明らかになる(コメンテーター:石上 友章 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(186)より-

コメンテーター : 石上 友章( いしがみ ともあき ) 氏

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室 准教授

J-CLEAR評議員

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