体重減量プログラム、段階的ケアで一人当たりコスト低減

提供元:ケアネット

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公開日:2012/07/10

 



体重過多や肥満の人を対象にした減量介入プログラムについて、減量経過と目標値に合わせてプログラムを調整する段階的ケア減量介入(STEP)は、一貫して同じ内容のプログラムを行う標準的行動減量介入(SBWI)と比べて、減量効果は同等で1人当たりコストが500ドル以上低く抑えることができることが示された。米国・ピッツバーグ大学のJohn M. Jakicic氏らが、300人超を対象に行った無作為化試験の結果明らかにしたもので、JAMA誌2012年6月27日号で発表した。

SBWI群、途中経過と目標値により3ヵ月ごとにプログラム内容を変更




研究グループは、2008年5月~2010年2月にかけて、BMIが25~40の363人を無作為に2群に分け、一方の群にはSBWIを(165人)、もう一方にはSTEPを(198人)を開始し、18ヵ月間追跡してその減量効果を比較した。被験者は18~55歳(平均年齢42.20歳)で、うち83%が女性だった。

両群ともに、低カロリー食の摂取と運動量増加の指導を受け、毎週~毎月の頻度でグループカウンセリングに参加した。SBWI群には固定的なプログラム内容を行い、一方STEP群には減量経過と目標値に基づき3ヵ月ごとにプログラムの内容を変更した。

1人当たりコスト、SBWI群1,357ドルに対しSTEP群は785ドル




被験者のうち、18ヵ月間の体重変化に関するデータの得られた260人(71.6%)について分析を行った。

結果、SBWI群では、平均体重は試験開始時点の93.1kg(95%信頼区間:91.0~95.2)から85.6kg(同:83.4~87.7)へ、STEP群では92.7kg(同:90.8~94.6)から86.4kg(同:84.5~88.4)へと、いずれも有意に減少した(いずれもp<0.001)。

同期間の体重変化は、SBWI群が-8.1%(同:-9.4~-6.9)、STEP群が-6.9%(同:-8.0~-5.8)だった(いずれもp<0.001)。

両群の体重減量幅は同等だった一方、1人当たりコストについては、SBWI群が1,357ドル(同:1,272~1,442)に対し、STEP群は785ドル(同:739~830)と有意に低かった(p<0.001)。

安静時心拍数、血圧値、健康面については両群とも有意で同等の改善がみられた。
 
(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)