小児・青年期の強迫性障害、SRI+認知行動療法で治療効果が有意に向上

提供元:ケアネット

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公開日:2011/10/04

 



小児や青年期の強迫性障害(OCD)の治療には、セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)の服薬指導と徹底した認知行動療法(CBT)の介入を併用することで、服薬指導のみや、服薬指導と簡単なCBT指示のみの介入に比べ、治療効果が有意に向上することが明らかにされた。米国・ペンシルベニア大学のMartin E. Franklin氏らが、7~17歳のOCD患者124人について行った、無作為化比較試験の結果報告したもので、JAMA誌2011年9月21日号で発表した。

被験者はCY-BOCSスコア16以上、治療12週後の30%以上改善を評価




試験は2004~2009年にかけて、3ヵ所の大学医療センターで、7~17歳のOCD患者124人を対象に行われた。被験者は、SRIを服薬後も部分奏効で、OCD症状評価スケールの「Children’s Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale」(CY-BOCS)でスコア16以上だった。

研究グループは、被験者を無作為に3群に分け、一群にはSRIの服薬指導のみ(12週間中7セッション、1回約35分)、二群目には服薬指導と簡単なCBT指示のみ(12週間中7セッション、1回約45分)、もう一群には服薬指導とより徹底したCBT介入(12週間中14セッション、1回約60分)を行った。

主要評価項目は、12週間後のCY-BOCSにおける30%以上の改善と、同スコアの変化とされた。評価は、intention-to-treat解析にて行われた。

CY-BOCSスコア30%以上改善は、CBT治療併用群で約7割、他の2群は約3割




結果、服薬指導+CBT治療併用群では、CY-BOCSスコアの30%以上改善が認められた人の割合は68.6%(95%信頼区間:53.9~83.3)と、服薬指導+CBT指示群の34.0%(同:18.0~50.0)や服薬指導単独群の30.0%(同:14.9~45.1)に比べ、有意に高率だった。

CBT治療併用群は、他の2群(CBT指示併用群、服薬指導単独群)に対する優越性が認められた(いずれもp<0.01)。一方で、CBT指示併用群の服薬指導単独群に対する優越性は認められなかった(p=0.72)。

推定治療必要数(NNT)は、CBT治療併用群vs. 服薬指導単独群では3人、CBT治療併用群vs. CBT指示併用群でも3人であったが、CBT治療併用群と服薬指導単独群では25人であった。

(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)