双極症I型に対する抗精神病薬治療成績、LAI vs. 経口薬

提供元:ケアネット

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公開日:2026/05/11

 

 イスラエル・テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズのSigal Kaplan氏らは、米国の双極症I型患者を対象に、長時間作用型注射剤(LAI)と経口抗精神病薬(OA)治療における再入院率と薬剤使用パターンを比較した。The Journal of Clinical Psychiatry誌2026年3月2日号の報告。

 Premier Hospital データベース(2020年10月~2023年9月)を用いたレトロスペクティブコホート研究を実施した。対象は、双極症I型で入院した18歳以上の成人患者。退院時に使用していた抗精神病薬(OA群、LAI群、第2世代LAI群)別にグループ分けを行った。LAI群および第2世代LAI群の患者を、OA群の患者と1:4で傾向スコアマッチングした。30、60、90日以内の再入院率および双極症I型関連および全原因のリスクを評価した。再入院時の薬剤継続と薬剤変更についても分析した。

 主な結果は以下のとおり。

・対象患者9万8,088例のうち、OA群が78.1%、LAI群が2.4%であった。
・双極症I型関連の再入院率は、LAI群のほうがOA群よりも30日(3.9%vs.5.0%、p=0.033)および60日(5.9%vs.7.2%、p=0.030)において共に低かった。
・第2世代LAI群では、30日後(3.6%vs.5.4%、p=0.010)、60日後(5.2%vs.7.5%、p=0.008)、90日後(6.8%vs.9.1%、p=0.015)の再入院率が低下した。
・30~90日以内の初回再入院リスクは、LAI群(ハザード比[HR]:0.784~0.856)および第2世代LAI群(HR:0.653~0.742)ではOA群と比較し、低下していた。

 著者らは「LAI、とくに第2世代LAIは、OAと比較し、双極症I型患者の再入院率を低下させることが示された。服薬アドヒアランスの向上と再入院率の低下を実現するために、LAIのより広範な使用が支持される」と結論付けている。

(鷹野 敦夫)