治療抵抗性うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法、実臨床における評価

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/10

 

 ブレクスピプラゾールは、既存治療で十分な効果が認められないうつ病に対する増強療法として用いることのできる抗精神病薬である。トルコ・Private PracticeのHuseyin Kara氏らは、実臨床における治療抵抗性うつ病に対するブレクスピプラゾールの有効性を評価した。Dusunen Adam誌2026年4月6日号の報告。

 本研究は、2024年5月1日~2025年1月1日に実施された。治療抵抗性うつ病に対する増強療法としてブレクスピプラゾールの投与が開始された患者の診療記録をレトロスペクティブに検討した。解析には、社会人口統計学的データに加え、ベックうつ病評価尺度(BDI)、ベック不安尺度(BAI)、全体的評価尺度(GAS)のスコアが記録された患者データを組み入れた。

 主な結果は以下のとおり。

・対象患者数は30例。患者の平均年齢は32.50±11.38歳(範囲:18~63歳)、女性の割合は63.3%(19例)であった。
・ブレクスピプラゾール投与量の中央値は2mg/日であった。
・治療を継続した患者は30例中20例(66.7%)であった。
・治療を中止した患者のうち、3例はアカシジア、2例は鎮静、2例は電気けいれん療法を緊急に必要としたことが中止の理由であった。
・治療を継続した20例については、投与開始後4~8週間の経過観察時に各尺度のスコアを再評価した。
・治療後、BDIスコア(32.05±8.96 vs.12.45±9.74、p<0.001)およびBAIスコア(28.00±10.07 vs.12.75±10.83、p=0.001)のいずれにおいても有意な改善が認められた。
・一方、体重については有意な変化は認められなかった(73.05±20.93kg vs.75.30±20.32kg、p=0.123)。
・ブレクスピプラゾール治療前にGASスコアで中等度の機能低下がみられた患者のうち、80%(16例)において治療後に良好な状態への改善を認めた。

 著者らは「ブレクスピプラゾールは、治療抵抗性うつ病患者に対する有効な増強療法の選択肢となりうる。また、不安症状や全体的な機能に対して有益な効果をもたらす可能性もある。一部の患者で体重増加が認められたが、その影響は臨床的に有意なものではなかった」としている。

(鷹野 敦夫)