早期発症統合失調症に対するブレクスピプラゾールの有効性~第III相試験事後解析

提供元:ケアネット

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公開日:2026/04/30

 

 米国・Zucker Hillside HospitalのChristoph U. Correll氏らは、早期発症統合失調症患者に対するブレクスピプラゾールの有効性と安全性を評価するため、第III相試験の事後解析の結果を報告した。Psychiatry Research誌2026年6月号の報告。

 統合失調症患者を対象とした4件の6週間ランダム化二重盲検プラセボ対照試験のデータを統合した。18~65歳の成人を対象とした試験が3件(NCT01396421、NCT01393613、NCT01810380)、13~17歳の青年を対象とした試験が1件(NCT03198078)であった。早期発症の基準は、年齢が13~35歳、罹病期間が5年以内とした。ブレクスピプラゾール2~4mg/日投与群(ブレクスピプラゾール群)またはプラセボ投与群(プラセボ群)にランダムに割り付けられた患者データを統合した。有効性の評価は、主に陽性・陰性症状評価尺度(PANSS:すべての試験の主要エンドポイント)を用いた。機能の変化は、成人では個人的・社会的機能遂行度尺度(PSP)、青年ではChild Global Assessment Scale(CGAS)を用いて測定した。また、安全性も評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・対象患者は476例(ブレクスピプラゾール群:289例、プラセボ群:187例)。
・ベースラインから6週目までのPANSS総スコア(最小二乗平均差[LSMean]:-3.6、95%信頼区間[CI]:-7.0~-0.1、p=0.04、Cohen's d:0.19)およびPSP/CGAS複合機能スコア(LSMean:2.3、95%CI:0.1~4.5、p=0.04、Cohen's d:0.19)の変化は、ブレクスピプラゾール群のほうがプラセボ群よりも大きかった。
・治療中に発現した有害事象(TEAE)の発現率は、ブレクスピプラゾール群で50.7%、プラセボ群で46.3%であった。
・ブレクスピプラゾール群で最も多くみられたTEAEは、不眠(ブレクスピプラゾール群:9.2%、プラセボ群:9.5%)およびアカシジア(ブレクスピプラゾール群:6.5%、プラセボ群:2.1%)であった。

 著者らは「本解析により、統合失調症の初期段階の患者におけるブレクスピプラゾールの有効性が示され、統合失調症に対するブレクスピプラゾールのエビデンスが拡充された。また、ブレクスピプラゾールの安全性プロファイルは、これまでの臨床試験の結果と一致していた」としている。

(鷹野 敦夫)